牛猫

トランス・ワールドの牛猫のレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
3.8
森の中に小屋があるだけの不思議な世界に閉じ込められた3人の若者が、抜け出そうと奮闘する話。

ワンシチュエーション低予算映画の新たな傑作。一昔前の世にも奇妙な物語とか好きな人ならきっと刺さるはず。
パッケージがネタバレなんじゃないかと思ったり、あれこれオチを予想しながら見ていたけど、見事に裏切られたし捻りがあって素直に驚かされた。
中盤ある事実が判明してからは先が気になって画面に釘付け。

晴れてるのか曇ってるのかも分からない、寒々とした森は独特の雰囲気があってかなり好みな感じだった。
キャストも知らない人ばかりだったけど、みんな自然な演技で見応えあったし、こういったアイデア勝負の映画の場合は、むしろ知名度がない役者さんの方が映画の世界にどっぷりと浸かれて良いと思った。後から知ったけど、メインの1人を演じているのがクリントイーストウッドの息子だというのも驚いた。確かに顔似てる。

ラストの余韻も素晴らしい。
この監督の他の作品も見てみたくなった。
牛猫

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