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悪の法則のSUIのネタバレレビュー・内容・結末

悪の法則(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

開始からしばらくは、だらだらと思わせぶりで無意味な会話があちこちで展開され、物語の主旨が全く見えてこない。
日常的な会話劇か? などと思い、退屈だし鑑賞中止しようかな…と思い始めた1時間過ぎ、やっと物語が動き出す。

それまで無意味と思っていた会話、ダイヤのくだりや告解、スナッフビデオなどすべてが布石となっていることに気づかされる。
これはさすがに感心する。
感心するけれど、何もわからずそんな話をされている為にまさかそんなに重要な会話をしているとは思っておらず、物語の根幹にかかわることを臭わせていたであろうセリフがあまり頭に残っていない。

ストーリーを要約すると
恋人(ペネロペ・クルス)にプロポーズするために4カラットのダイヤを買った弁護士(マイケル・ファスベンダー)が、友人(バビエル・バルデム)の誘いで麻薬売買の裏ビジネスに手を出して、不幸なトラブル、というか友人の恋人(キャメロン・ディアス)の策略によってカルテルから追われる身となり、恋人も友人も仲介人(ブラッド・ピット)も殺されてしまう、という内容。

物語自体はいたってシンプルなのに、肝心なところをぼやかして歯に衣を着せたような演出のおかげで、物語の全体像はやっぱり見えてこない。そしてあのラストである。
これって完結しているの?


ところで、「スナッフビデオ」を「殺人映画」と字幕で訳されていて「?」となったのは自分だけだろうか。
「スナッフビデオ」は日本でも「スナッフビデオ」で認識されている。それでもまだ「殺人映像」なら理解もできるが、「殺人映画」といわれてもピンと来ない。
映画字幕ではよくあることだし作品とは関係のないことだけど、翻訳する人のこういう言語センスはいかがなものか?
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