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ラストベガスのabeeのレビュー・感想・評価

ラストベガス(2013年製作の映画)
4.0
【男だっていくつになっても輝ける】

アメリカのシチュエーションコメディにありがちなバチェラー・パーティで大騒ぎする親友同士を描いた作品。違うのは主人公が70歳のおじいちゃんたちであること。

触りだけ観て寝ようかななんて思ってたんですが、冒頭で心掴まれて結局最後まで観てしまいました。

こういう作品はバチェラー・パーティという特別なシチュエーションなので対象年齢も若くなり、コメディにしたらどうしても薄っぺらな作品になりがちだと思うんですが、主人公たちが60年という時を共に重ねてきているので物語に深みがありました。

年齢を重ねた大物俳優たちが若者たちに年寄り扱いされてそれで笑いを取る映画って結構たくさんある。この作品に登場するデ・ニーロやマイケル・ダグラスなんかは特に昔、コワモテなマフィアや警官を演じてきてて映画ファンとしてこうゆう扱いにもの悲しさを覚えたりもするわけです。
「ジーサンズ」とか「ミッドナイト・ガイズ」とか「最高の人生の見つけ方」とかも似たようなメッセージを持ってる作品だとおもうんですが、私にはその中でも一際輝いて見えました。

年を重ねるにつれて心と肉体のギャップに違和感を覚えることってやっぱりあるんだと思うんですけど、年齢にあった人生の楽しみ方が結局大事だと思うのです。

デ・ニーロとLMFAOの絡みなんて面白いに決まってるよね。
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