abee

市民ケーンのabeeのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
3.4
【市民ケーンは何が凄いのか?】

鑑賞からだいぶ日が経ってしまった…
無料のうちに全部読み切りたくて「ゴールデンカムイ」読んでました‼︎

映画も観てたのですが、色々プライベートで立て込んでたこともあって久しぶりのレビューになってしまいました…

「CUT」鑑賞後にようやく重い腰を上げて今作を鑑賞したわけですが、特別ストーリーがめちゃ面白いってわけでもないんですよね…

新聞王「ケーン」が死んだ!
まさに死が彼を飲み込もうとするその時、スノードームを握りしめて彼が放った「バラのつぼみ」という言葉。
その言葉の意味を知るため、ケーンの生涯を追っていくと知られざる彼の姿が浮かび上がってきた…

ほう、大人気アパレルブランド「ROSE BUD」はひょっとしてこれが由来なんでしょうかね?そればかりが気になってしまった冒頭。

いや、本当にね。今となっては何故こんなにも評価が高いのか、すぐには分からないような作品だと思いますよ。
こういうクラシック作品を観る時は予習が必要ですね。


私の大好き「フレンズ」で、ジョーイがレイチェルに、ホラー映画「クジョー」を今まで観たことが無いなんて信じられない!と言い放つシーンで、

「別にいいじゃない、『市民ケーン』(を観たことがないって言ってるわけ)じゃないんだから!」
というレイチェルに対して、ジョーイが
「じゃあ『市民ケーン』最後まで観たことある⁇」と聞くと、
「まあね、でもあれって本当つまんない。
でもみんな凄いって言う‼︎」

なんて会話がありますが、これはまさに的を射ています。
ストーリーはケーンの生涯を振り返るもので特別面白い展開があるわけでもないですし、今観ると何が凄いのか映画史でも専攻してなきゃ分かんないくらい、パッと見地味なこだわりが詰まってるのです。


地面に埋めた定点カメラで下から人物を撮影したり、長回しの多用、広角レンズを使用したりといった撮影のこだわりは、観た今となっては後付けで「すげーー」と言えても、観ている最中はそんな部分に意識は行かず…
例えばノーランの「メメント」なんかを観て衝撃を受けた人にとっては今作のストーリー展開は、現代となってはごく当たり前に思ってしまうのかも…

確かに、こういう時系列を一度バラバラにして再構築しストーリーを展開する作風の走りと考えれば当時としてはかなり攻めていたのでしょう。
今観ちゃうとやっぱり普通と思ってしまうので。。ちょっとそこまでの映画史知識は持ち合わせていなかったし、そこまで勉強して映画を分析して観たい人でも無いので…すいません。。

オチはなんか素敵でしたけどね。でも途中が私にはちょっと退屈でした。

ということで、ただ、この作品をあえて「Mank/マンク」鑑賞後にもう一度観てみるとまた観方が変わってくるのではないかと思っていますね。「CUT」観てからだいぶ経ってますが、すぐに「市民ケーン」は観たのですが、これはまだ観てないですね…早く観ないと。
abee

abee