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トップガン マーヴェリックのabeeのレビュー・感想・評価

4.4
大絶賛の声は嘘じゃ無かった。

正直、製作が決まった時からどうなるか期待半分不安半分でしたし、特に「マトリックス:レザレクジョンズ」観たあとは不安しか無かったです。


もう頭っから最後までとにかくエモいんですよ。
まだその革ジャン着てんのかよとか、まだNinja乗ってんのかよとか、こだわりのスタイルを貫き続けるマーヴェリックがめちゃカッコいいのです。
一周回って結局カッコ良いのです。

そんなに特別映画好きってわけではない職場の人が本作を激推ししてきたので、今回観に行きました。
その方が「アトラクションとして最高に面白かった」と言ってたのでそれならばとIMAXレーザーで観たんですけど、正直に言うとアトラクション的には「フォードvフェラーリ」の方が面白かった。あの音響の衝撃を上回る作品に今後出会えるのかしら、、

確かに映像的には後半にかけて体験型のアトラクション感が出てきて結構楽しめたのですが、やはりストーリーが良かった。

「ダイハード4.0」みたいな「電波時計vsハト時計」のジャイアントキリングな展開が最高に熱い。
ガチョウの息子が雄鶏なのもエモいし、ジェニファー・コネリーが最後乗ってくるポルシェもまたエモい。

若者からおじさん呼ばわりされても現役にこだわる姿は人から見ると結構ダサかったりするし、昔の仲間に会うと自分の年齢を客観的に思い知らされたりもする。
それでも自分のやり方を曲げられない彼の生き方をカッコいいなと思ったり、でもやっぱりダサいなって思ったりする。

あ、褒めてるんですよ⁇笑
自分が一番カッコいいと思える生き方をするのが大切だし、ダサくても良いんですよ。

私が一番何に感動したかというと、ある意味期待を裏切ってきた脚本。
35年前を繰り返さないためにマーヴェリックが取った行動と結末に「やっぱり着地はここか、、」と涙が頬をつたおうかというその瞬間にシュッと引かせるまさかの裏切り!
あそこでオチても良かったんですけど、そういうトム・クルーズは求められてないことを分かってらっしゃいますよね。
そして、その後にまた大きな感動を連れてくるよね。

技術の進歩で最初のシーンでもかなりハイテクな戦闘機に乗ってるマーヴェリックですが、最後は「やっぱコレよ、」ってのを見せてくれます。

この作品観て、トム・クルーズって本当にファンのこと良く考えてるし見てるんだなぁと思いましたね。一時はマジで変な人だと思ってましたが、ごめんなさい。
ファンが何を求めてるのか分かってる感じがしました。
ちょっとトム・クルーズが好きになりましたよ!

ということで、ただただカッコいいだけの映画じゃなかったです。
前作はちょっとファッションムービーな感じもありましたからね。
前作のストーリーも上手く使ってたし「何故今になって続編」映画の中では最高の出来栄えではないかと‼︎

まぁちょっと気になったのはヴァル・キルマーの使い方。現実の彼の状況をストーリーに上手く当てはめてましたが、フィクションとはいえちょっとどないなん⁇と思ってしまいました。
登場シーンは少ないですが、ストーリー上非常に重要な人物でヴァル・キルマー演じるアイスマンがいないと物語は進まないのですが、それにしても現実と重ねて考えてしまうとどうしてもちょっとね、、
ちょっと言葉合ってるか分かんないけどデリカシー無い感じがしてしまいましたよね、、なんか悲しくなりました。
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