みかん

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ホット・ファズがめちゃめちゃ良かったのと、バカバカしく気軽に見れる作品ないかなーってことで選んだ本作。

サイモン・ペッグにニック・フロストコンビ再び!
マーティン・フリーマンもホット・ファズではちょい役だったけど、今回はメインキャラに入ってて活躍見れて嬉しい!

相変わらずテンポ良すぎるくらいで、シーンの切り替えの勢いも心地良い。

12のパブを制覇することを目的に、最終地ワールズ・エンドを目指して飲みまくる。
学生時代からの友人5人は、若人の勢いと無茶を持っても無理だった12店制覇を、だいぶ大人ってかおじさんになって再び挑む。

もー皆愛しい!
狭いベンチにおじさん達がみっちり座ってゲイリー待ってるのとかも可愛く見える。
大人になり落ち着いた彼らは、昔のようにハメははずさない。
それでも、破天荒なゲイリーに振り回されながら、なんやかんや皆彼を憎めず、ちゃんと付き合うあたり、ゲイリーの自由奔放さに羨ましさも感じてるのかな。
逆に、ゲイリーは家庭や仕事を持ち地に足ついた4人が羨ましかったのかも。
一軒一軒巡るたびに、一緒に無茶やバカをやった青春の思い出を辿って、再びその頃の気持ちを取り戻すかのように過去や今を語る5人がなんだか良いなぁ。

・・・と、のほほんと見てたら、中盤からの超展開に、え!?って驚きで声がでた。
ホット・ファズと同じような展開な上に、更に斜め上にぶっとんでる。
ぶっとび過ぎて、真剣に見れば良いのか、笑えばいいのか良くわからない感情になった。
後半はそのノリにちょっと着いていけなかったな。。。
相手がロボットとか地球外生命体だと残酷描写も弱いし、主人公達に比べて相手の規模かでかすぎてバランス崩壊しとる。
そこが面白いポイントなのかもだけど、私的にはホット・ファズくらいがちょうどよかったかも。

物語の軸はシンプルで、酒に溺れて何もなく落ちていく人生に辟易しているゲイリーは、それでも今の人生を受け入れ自由を求めているって話。
ラストも人間もロボットも関係なく自由気ままに生きて酒飲んでるゲイリーは、全くぶれがなくて清々しい。
こち亀の両さんみたいだと思った。
タフでバカな、コミック的な人類最強の男。
ゲイリーの、地球はお前らの手に負えないって台詞は良かったな!!
地球外生命体からしたら、人間が一番理解できない宇宙人なんじゃ。
おバカすぎて、地球を諦める流れは笑ってしまった。
みかん

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