ふと見たくなって鑑賞。
空想癖のある冴えない男性・ウォルター。
『LIFE』誌で働きながら、同僚・シェリルに密かな恋心を抱く彼だったが、イマイチ行動を起こせぬまま、日々が過ぎていた。
ある日、雑誌の廃刊が決まってしまったことで、世界を巡る旅に出ることになった彼は……。
当時、鑑賞した際は、若干、地味なストーリーにパッとしない印象を受けたものの、改めて観てみると、MVの様なOP、広大な自然をバックにしたスケボーの滑走シーンと、かなり映像美に惹かれる作品だった。
また、「空想で終わっていた物事を少しずつ実行に移していくこと」で、冴えない主人公が、みるみる魅力的になっていく展開が清々しく、観ていて気持ちが良かった。
「監督、誰だったっけ?」と思いながら、観ていると、クレジットで主演のベン・スティラーさんが監督を務めていたと分かり、驚愕。
映画そのものは、ファンタジックでご都合主義と言える展開も多かったものの、ベン・スティラーさん本人が、実際にスタントを行っているシーンも多いため、「空想を現実にする」というテーマが、作り手の姿勢とも一致している点で、かなり好感を持てる一作だった。