ふしみあい

ブロブ/宇宙からの不明物体のふしみあいのレビュー・感想・評価

5.0
最高SFホラーパニックムービー。

ホッケーの試合とチアガールのどこかアホっぽいザ・アメリカなシーンから始まる今作。途中まではミスリードで主人公どっちだ!となるものの容赦なく宇宙からきた細菌に取り込まれ、殺されて行く。

顔面の中心を内側に引っ張ってキューってなる殺され方、映像で初めて見た。すげええ
ほかの登場人物も容赦なく殺されて行く。
フランク・ダラボンの脚本。

それぞれにいろんな殺され方するのとどんどんフラグ立てて行って回収するまでが華麗でテンポよくて観てて楽しい。
あと特殊効果が本当に本当にすごい。
切断された腕ではなく、酸によって溶かされ、引きちぎられた腕、排水溝に無理やり引き込まれる人の足、ドロドロに溶かされる人、これがCGじゃなく、コマ撮りじゃなく、実際にモノとして撮ってるのがすごい。

注意してよく観ていると前半のセリフが最後の最後に回収されたり、細かい伏線がそこかしこに散りばめられていて、映画の構成自体もめちゃうま。単にゼリー状のエイリアンが街を恐怖に陥れる!というだけではない。その証拠に出てくる人が全員馬鹿じゃないので全然ストレスがない。

密室で襲われたり、水場で襲われたり、映画館で襲われたり、森で襲われたり、、ロケ地の力も大きい。
カメラワークも秀逸でイヤ〜な雰囲気を醸し出してくる。

ラストシーン、続編ある感めっちゃ出してくるのも愛おしい一作です。