エソラゴト

ウルフ・オブ・ウォールストリートのエソラゴトのレビュー・感想・評価

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80~90年代に実在した証券マンの絵に描いたようなSex, Drug, Easy moneyな下衆を極めたシンデレラストーリー。

レオナルド・ディカプリオ演ずる主人公ジョーダン・ベルフォートの生き様が破天荒過ぎて笑いを通り越して呆れる。

あまりに突き抜けた下衆さ加減に上映時間3時間弱はさほど長くは感じず。主演のディカプリオの熱演もまたその大きな理由の一つ。特に物語中盤あたりのラリっての深夜ドライブからの男2人の組んず解れつは秀逸であり滑稽…ここは最高に笑えた。

ラストの講演会でのMC役がご本人らしいのだが、本当胡散臭いが服を着て歩いているよう(笑)だからこそ何人もの人間を惹きつけて離さない魅力、人を狂わせる魔力を持った特異な人物のようにも見えた。この講演会で彼の話を食い入るように見ている聴衆の姿はそのまま正に劇場や画面を通じて鑑賞している我々の姿。

マシュー・マコノヒーは冒頭の数分のみの出演ながら強烈なインパクトを残す。壁ドンならぬ胸ドンを披露。彼のアドリブと聞いて尚更ビックリ。