"音は感情を伝える 映画体験の半分は音だ"
かの『スター・ウォーズ』の創造主、巨匠ジョージ・ルーカス監督も語る通り、映画にもともと音がなかった時代から1927年の本格トーキー映画『ジャズ・シンガー』の誕生で映像と音響は切っても切り離せない関係となりました。
今作はそんな映画音響の歴史と役割や効果を数々の名作と関係者のインタビューで丁寧に紐解いていくドキュメンタリー作品となっており、一映画ファンとしてはとても為になりましたし、今後の作品鑑賞にも映像のみならず音響にもより今迄以上に興味と関心を抱き耳をそばだてることは間違いありません。
個人的な映画史の中ではやはり前述の『スター・ウォーズ』やスティーブン・スピルバーグ監督の『ジュラシック・パーク』及び『プライベート・ライアン』、近年で言うとアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』が音響という側面でいうエポックメイキング的作品だと思います。今作でもその辺りの言及も勿論されていてとても興味深かったです。
追記:
また今作は劇場の音響設備を使っての立体音響に関する説明もあるので、興味のある方は出来れば劇場で鑑賞することをおすすめします。