エソラゴトさんの映画レビュー・感想・評価

エソラゴト

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わたしの名前は...(2013年製作の映画)

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フランスのファッションデザイナー、アニエスbの初監督・脚本作品。

小洒落た雰囲気映画かと勝手な思い込みで臨んだところ、確かにフランスの片田舎を鮮やかな色彩で描いているものの、扱っている題材はかなり重
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少年と自転車(2011年製作の映画)

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大人達のエゴによって翻弄される少年シリルは偶然出会った美容師のサマンサによって、閉ざした心を徐々に開き人として成長していく物語。

自分でもどうして良いのか判らない焦燥感や突発的衝動的な行動、承認欲
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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昨年末にグランドサンシャインシネマで度肝を抜かされたプロローグ映像を観てから9ヶ月ー。その後のコロナウィルスによる世界情勢の変化から今年中の上映が危惧されていましたが、ここ日本では予定>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

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"音は感情を伝える 映画体験の半分は音だ"

かの『スター・ウォーズ』の創造主、巨匠ジョージ・ルーカス監督も語る通り、映画にもともと音がなかった時代から1927年の本格トーキー映画『ジャズ・シンガー』
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

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『アメリ』の…という枕詞が一生付きまとわれると思うと少々気の毒なジュネ監督。確かに『アメリ』以降は題材やテーマは違っても似たようなテイストが多いのは否めない。

今回も主人公の心象風景や感情を独特のブ
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複製された男(2013年製作の映画)

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この手の映画の宣伝文句の煽り方にはいつも疑問を感じる。事前情報を一切入れずに鑑賞するのがベストだが、この今の世の中では土台無理なお話…。

「脳力」が試される…なんて云われればどうしても鑑賞前からこの
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ロブスター(2015年製作の映画)

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"独り身はツライよ"

【ルール】
・45日間でパートナーを見つけること
・見つからなければ、自分の希望する動物に姿を強制的に変更
・森に逃げ込んだ独身者達を麻酔銃を使って捕獲しなければならない
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メメント(2000年製作の映画)

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『メメント』(2000)

『インセプション』(2010)

『テネット』(2020)

…ノーラン監督が10年おきに時間軸を操る現代劇を製作している件、"TENET"というタイトル自体10(Te
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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原作や監督の過去作等一切の予備知識も無いまま鑑賞。第二次大戦前後の広島が舞台という事前知識のみだったので、やはりそれなりの覚悟を持って臨んだのだが、冒頭から良い意味で裏切られた。

文明開化からの流れ
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フューリー(2014年製作の映画)

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今作は戦争映画という名の「家族ドラマ」であり本当の家族の在り方を提示しているように自分には見えた。

戦車は奇しくもブラッド・ピット演ずる主人公ドンが終盤に語る通り"家"ー。

父がいて兄、弟、三男、
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

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本作の主人公、天才数学者のアラン・チューリングは2009年にブラウン英首相による名誉回復が、2013年にはエリザベス女王による死後恩赦が与えられたという。

今作公開の2015年は戦後70年の節目の年
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

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ポスタービジュアルやあらすじ、監督の過去作からよくある凡百のラブストーリーかと思いきや主人公の人としての成長物語や大きな"愛"に関するヒューマンドラマだったのには驚かされたし何だか得した気分にー。>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

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監督は『リトル・ミス・サンシャイン』『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻。言ってみれば実際の夫婦が実際のカップル(ポール・ダノ&ゾーイ・カザン)を撮るという>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

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舞台がフロリダ、鮮やかな色彩、A24作品…ポスターヴィジュアルからも『ムーンライト』を匂わせることから淡い青春ラブストーリー物かと思って臨むと火傷をする作品。しかし自分にとってそれは予想を遥かに凌ぐあ>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

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かれこれ2年前に前作『女と男の観覧車』鑑賞直後、ウディ・アレン監督の記念すべき50本目の次作は今をときめくティモシー・シャラメとエル・ファニング共演のNYを舞台としたラブコメだという情報を聞き付け小躍>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

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周りの環境や影響で何色にでも染まることができる思春期という年頃は、自身にとっては明るく前向きな将来を夢見る楽しい時期である反面、善悪の判断をする経験値が少ない分どの方向にも向くことが可>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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男性である自分にとって取り分け馴染みの薄い「若草物語」。周りの女性陣(姉・妻・会社の同世代の方)はやはり学校の図書館やテレビアニメなどで折に触れ接してきたせいか、登場人物やストーリーは幼い頃からの確か>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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ジム・ジャームッシュ×ゾンビ…一筋縄でいかないのは承知の上。にも関わらず予告編から予想していた展開よりも遥か斜め上行く好物の"なんじゃコリャ"な作品でした。(特にティルダ・スウィント>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

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80年代中頃〜90年代初めのフランス映画ブームでレオス・カラックスやパトリス・ルコント、ジャン=ジャック・ベネックスらと共にリュック・ベッソンも『グラン・ブルー』『ニキータ』と立て続>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

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"完全な人工知能を開発できたなら、それは人類の終焉を意味するかもしれないー"




検索エンジンを運営するIT企業で働く主人公ケイレブは運良く社内抽選に当選し、天才プログラマーにしてCEOのネイサン
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007 スペクター(2015年製作の映画)

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ダニエル・クレイグのボンド役で4作目、前作『スカイフォール』同様サム・メンデスが監督の今作は、サム・スミスの素晴らしい楽曲をバックに歴代主要登場人物が総出演するオープニングタイトルからもクレイグ版ボン>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

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1960年代、2大大国アメリカとソ連が軍拡にしのぎを削り敵対する中、凶悪テロ組織に立ち向かう為に両国の敏腕スパイ2人がチームを組むことに-。

自分は実のところガイ・リッチー監督作品は今回初鑑賞なので
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キングスマン(2015年製作の映画)

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"マナーが、紳士を、作る"


日本語の「背広」の語源とも云われる英国ロンドンのサヴィル・ロウに店を構える高級テーラー「キングスマン」の裏の顔は世界を股にかけるスパイ組織だったー。

劇中で発せられる
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

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このシリーズほど冒頭の掴みのインパクトの強さで作品自体の高揚感をダダ上がりさせてくれる作品は他にはない。

今作もご多分に漏れず、予告編でバンバンかかっていたあのシーンからいきなり幕開け。と同時にのっ
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デッドプール(2016年製作の映画)

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史上最も下品でお下劣な純愛ラブストーリー?


ここ最近の乱発傾向のアメコミヒーローものには些か食傷気味なのは否めなかったが、予告編のアクションの突き抜け具合や軽妙な笑い、本国での評判の高さから思わず
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

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老女と弁護士、それぞれの「正義」と「誇り」ー。

ヘレン・ミレン演じる主人公マリア・アルトマンにとっての「正義」とは、第二次大戦中ナチスにより強奪された自身の伯母の肖像画であるクリムトの名画「黄金のア
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インセプション(2010年製作の映画)

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前半部分はこの作品に於けるルール説明に時間を丸々費やしている為、中盤から後半にかけてのスリリングなミッション遂行シーケンスは視覚的には割とスンナリ入り込む事が出来た。

とはいえ、多重階層からなる夢世
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

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男女8人冬物語 〜残酷編〜


アメリカ南北戦争終戦直後、猛吹雪に見舞われたワイオミング州のあるロッジ室内で繰り広げられる密室劇ー。クエンティン・タランティーノ監督、自身8作目の監督作品。

鑑賞直後
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

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ニューヨーク・マンハッタンにそびえ立つツインタワー(世界貿易センタービル)の両端にワイヤーを掛け命綱無しの綱渡りを敢行したあるフランス人曲芸師の驚愕の実話ー。

主人公のフィリップ・プティはフランス生>>続きを読む

マン・オン・ワイヤー(2008年製作の映画)

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彼の綱渡りは歩行(ウォーク)ではなく踊り(ダンス)だった…


ロバート・ゼメキス監督の『ザ・ウォーク』鑑賞前に第81回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した今作を予習。

今作は1974年
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ドン・ジョン(2013年製作の映画)

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プレイボーイの主人公がタイプのまるで違うある2人の女性に出会う事で成長していく物語。

ジョセフ・ゴードン=レヴィット初監督作品。『(500)日のサマー』でのトム役とは180度真逆な設定のムキムキマッ
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テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

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この題材でミシェル・ウィリアムズ主演というとどうしても今作前年に公開された『ブルー・バレンタイン』を連想しがちだが、こちらの方がやや軽めなタッチで描かれている。

でもそこは女性監督だけあって女性目線
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

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『ターミネーター』シリーズ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ
そして、
『インディ・ジョーンズ 』シリーズ

1980年代、多感な10代に映画館で映画を観ることの面白さや楽しさといった醍醐味
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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劇場、テレビ、VHS、VHD(!)、DVD、Blu-ray…。媒体は違えど過去鑑賞回数は通算最多の今作『レイダース・失われた聖櫃(アーク)』

4年前の2016年に東京国際フォーラムでのシネマ・コンサ
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

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閉ざされた空間の会話劇は観ていて本当に疲れる…。こと今作のような心理サスペンスものは登場人物の一語一句を漏らさず、集中力途切れさせずに観なければならないので尚の事。その点でも今作の上映時間100分は丁>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

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1:1の画面構成は最初は見慣れなさや窮屈さで大きな違和感を感じたが、そういった情報量の少なさを逆手に取って観る側の五感を自然と研ぎ澄まさせ、登場人物一人一人の表情や心情を読みとることに集中できた。>>続きを読む

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