原作マンガのタイトルを聞いたことがあるくらいで、映画化されたことも知らないままだったのに、ふと原作全巻一気読みする機会がありまして、後追いの形で慌てて映画を鑑賞ヽ(д`ヽ)
吉田恵輔監督、、以前『犬猿』と『愛しのアイリーン』をそれぞれ30分足らずで断念してしまったことがあり、敬遠気味だったのですが、私の考えが浅そうございました🙇
原作がマンガであり、アニメ化もされているコンテンツであることを理解し、劇場には原作ファンも原作を知らない客も来ることを踏まえた上で、しっかり商業エンターテイメントに仕上げてあるのはさすがです。
公開当初のインタビューです。ご興味ある方はどうぞ👇
「銀の匙 Silver Spoon」吉田恵輔監督インタビュー:酪農と青春はいかにして映画になったのか | アニメ!アニメ! https://animeanime.jp/article/2014/03/01/17653.html
ハイライトを、競走馬がそりをひきながら力や速さなどを争う輓曳(ばんえい)競走に絞って、原作にあった枝葉は、手を加えたり省略したりしたのは良かった⭕と思います。
伝えたいのは、手元に届く食材の重さ。そして、これからの人達に「農業って大変なんだな、、でも愉しそうじゃん! 農業って選択肢もアリだべ(^ω^)」という間口を開くこと。配役も含めそういう意味でバランスとれてましたし、成功したといえるでしょうね。
原作者は荒川弘という女性。『鋼の錬金術師』というマンガで、一躍売れっ子の仲間入りを果たした人です。
『銀の匙 Silver Spoon』でも幾つかの賞を贈られています。
荒川弘は2014年、フランス発日本の情報を発信するフリーペーパー「Zoom Japon」のベスト漫画賞を『百姓貴族』で受賞してます。本原作とも深く関連している作品で、とても意義あることだと思います。
その選考趣旨と選考方法がユニークかつフランスらしいので、こちらも興味ある方はググってみてください。
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〈☟以下、参考メモ☟〉
☆荒川弘を九星気学と宿曜占星術で見たサイトあり。占いの類いはあてにしないのだが、なるほどねと思うところあり。
☆原作第1巻は2011年7月15日発売。単なる人や土地を、大切な人との繋がり・連綿と続いてきた故郷と思わずにはいられなくなった震災の直後にこの作品が、と考えると、感慨深い。
☆本作とは無関係だが名前繋がりで、中勘助の小説に『銀の匙』という作品がある。
橋本武という国語学者が、戦後に中学校の国語授業で、教科書を一切使わず三年間テキストにした「『銀の匙』授業」で知られる。こちらも、大変興味深かった。