御影LIN

武器人間の御影LINのネタバレレビュー・内容・結末

武器人間(2013年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

R16+
かなり良い🎶

昔々の職場で流し見をしたことはあって、最後の大広間で被検体のカートを押すエプロンを着けた武器人間のシーンだけ妙に記憶に残っていた。

今回は、初めから最後までじっくりと視聴。
だいぶ登場人物が多いですね。
一度だと把握しきれないと思います。

前半30分は表題の武器人間は出て来ず、
ひたすら登場人物の人間関係や舞台背景を把握するためのシーンが続きます。

テーマは第二次世界大戦らしいですが、
特に歴史に詳しくなくても映画は楽しめました。
(詳しかったらもっと楽しいのかも)

登場人物たちもそれぞれ個性豊かで、そこも含めて面白く見ることができた。
一人ひとりの個性に注目してみると、意気投合しそうな人たちはいないんじゃないかっていうくらい多岐に渡っているし、奥が深い。

映画の後半に差し掛かって、カメラを撮ってた人と博士のバックグラウンドまで判明してくると、
ただ『武器人間が格好いい』だけの映画では無いなと。きちんとシナリオが作り込まれている事がわかります。

武器人間のデザインもすごくいいです。
やっぱり私は看護師の見た目が何より好きですね。サイレントヒルのナースゾンビと似たようなフェチを感じます。
T字ギロチン型のデザインもすごくいい…黄色と黒のしま模様がおしゃれすぎる。

武器人間とは安直なタイトルではありますし、映画の中身もそのまんまっ!なんですけれど、意外と全体的に完成度高めでお気に入りです🎶
スプラッタも要所要所あって大満足!

23.10.9 再鑑賞
初見のインパクトが薄れた状態で、冷静に鑑賞できた。
こんな事を言ってしまうと全ての創作が本末転倒だし、私が好きなものを根本から覆して否定する材料になってしまうのだが、映画の内容はもちろん不謹慎で非道徳である事には間違いない。だからこそ、背徳的であるのね。
cabinのように怪物総動員のパニックホラーという形を取るなら、召喚という手があるけど、どうしても黒魔術とか悪魔的になってしまう。
武器人間たちの格好よさは、やはり化学から生まれたっていうベース有りきよね。
創作として割り切った状態で、やっぱり有機物と無機物の融合に一種ロマンを感じるのは、何度見ても同じかもしれない。
スコアも変わらずです。
御影LIN

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