踊る猫

もらとりあむタマ子の踊る猫のレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
4.1
巷ではキリストを超えたとまで称される前田敦子氏に関しては AKB48 に関して一ミリも興味がなかったもので、動く前田氏を観るのはこれが初めてとなる。ぶっきらぼう/自然体な演技が板についており、逆に言えば喜怒哀楽を全身で表現するまでには至っておらず、それでもなかなか健闘していたのではないだろうか。雰囲気的には小津とジム・ジャームッシュを足して二で割ったような空気感が印象的で、徹底してオフ・ビート。何気ないところにタマ子のぐうたらぶりが窺える(例えば自分の下着を父親に干させるところなど)。ロールキャベツを食べるシーンが美味しそうだったな、とか。何気ないところが光っており、決してアイドルの出演する企画物として手を抜いて作られたわけではないことが窺えて好印象を抱く。
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