ウィンター・ソルジャー=帰還兵。
前作ラストで現代に蘇ったキャプテン・アメリカの活躍を描く、シリーズ第二弾。
あの『アベンジャーズ』の戦いから2年。
スティーヴ・ロジャース(=キャプテン・アメリカ)は、慣れない現代生活に苦労しつつも、諜報機関「S.H.I.E.L.D」で世界の平和維持活動に従事していた。
あの戦いでともに戦ったナターシャ・ロマノフ(=ブラック・ウィドウ)も同僚として共に活動している。
そんな中、S.H.I.E.L.D長官ニック・フューリーが襲われ、匿ったキャップも同僚のはずの攻撃部隊によって襲われる。
実はS.H.I.E.L.D高官であるピアースが指揮権を奪い、密かに世界を支配する計画を進行していたのだ。
「インサイト計画」による恐怖支配。
それは、空中空母ヘリキャリアとスパイ衛星を利用し、「平和維持」の名のもとに現在・未来に脅威となるテロリストを殲滅するというものだった。
何とか難を逃れたキャップは、ブラック・ウィドウや新たに仲間となったファルコンと共に、暗号を解読して手に入れた資料を基に秘密基地を探し当てる。
だが、そこで彼らを待っていたのは、予想だにしない人物だった...。
世界平和を維持すべく組織されたはずのS.H.I.E.L.D。
だがその内部は、かの「ヒュドラ」によって食い荒らされていた。
この点は、テレビシリーズ『エージェント・シールド』ともリンクする内容となっている。
そしてキャップと互角の戦闘力を持つ「ウィンター・ソルジャー」との熾烈な戦い。
シリーズ屈指のアクションとして見事な内容になっていると思う。
後に実はキャップとウィンター・ソルジャーは、コインの表裏のような関係であることが判明する。
根源的な「正義とは何か」という問いを提起している内容は、単なるアクションものとして終わらせない深みを作品に与えている。
"ファルコン"や"エージェント13"など、キャップに近しい魅力的な新キャラも登場し、シリーズ続編への期待も高まる。
ハナマル!
2017/05/01