オレオレ

ミケランジェロ・プロジェクトのオレオレのレビュー・感想・評価

2.5
昔見てつまんなくて、時を経てもっかい見てみたらやっぱりつまんなかった話。

くずれ絵師だったヒットラーは、侵略先の国やユダヤ人から略奪した美術品を集め、「総統美術館」なるものを作る計画をしていた。
が、1944後半にもなるとドイツ軍の敗戦は色濃くなり、各地で敗走が続く。集めた、いや強奪した美術品の数々はどうなるのか?
そこで連合軍は美術品専門家からなる部隊を作り、作品保護へ乗り出す・・・

なんか、キャスト集めただけで終わった感じ?
米英仏豪と、監督クルーニーのコネを使ったかのような豪華俳優陣は見ものなんだけど、それだけ。B.マーレーとか、なんでこれに出たんだろうか・・・。今さら、孫の歌声にシミジミする普通の爺さん役もないだろうに、と思うが。

M.デイモンのフランス語が酷い、という繰り返されるギャグについてもイマイチ不発だし、ドイツ軍兵士とタバコを分け合って「ジョン・ウェイン」とか言うのもまったく意味不明。え?これは笑うところなの?ってのがいっぱいあった。
かといって、ドラマ性が高いかといわれるとそれも中途半端。途中でメンバーが命を落とすが、それまでにメンバー同士の絆が感じられないので、正直、「あ、そー」という感想しか出てこなかった。

おそらく、実際にあったというこのチームと作戦に基づいて作られているうえ、ガンガン爆発や銃撃戦を入れたら、守るべき美術品がダメになってしまうという制限があるため、アクションも中途半端。で、無理やり入れたようなM.デイモンの地雷部分がかなり寒い。この、M.デイモンがおちょくられ役という設定、「オーシャンズ11」シリーズからの流れかもしれないが、かなり中途半端でつまらんつまらん・・

この部隊の活動、ドキュメンタリーで見てみたい気はするけど、エンタメ作品としてはまあとにかく中途半端な作品でした。