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死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実のsinginggizmoのレビュー・感想・評価

4.0
アルパチーノの存在感。
実在の老ドクターを魅力的に演じていた。
ほんと素晴らしいなー。

死については考える部分はあるし、実話に基づくということで説得力があり、物語としても興味深かった。

「死を処方する男」なんてちょっと怖い邦題だけど、ジャックは飾らないチャーミングなおじいさんだし、彼を支える姉や弁護士など周りの人達も明るく支援していて、重いテーマなのに楽しい雰囲気さえあるのが良かった。

安楽死、尊厳死について訴えるジャック・ケヴォーキアンの切実な思いには共感する。
そして自ら死を選ぶ人にも共感する。

というか、正式に安楽死を選択できない世界の方が非情だと思うし、それに関して議論することを放棄していて思考停止なんだと思う。

最高裁ではボロボロだったけど、ちゃんと皆んなで考えてほしかったんだろうし、法は簡単に変えられないけど、一石を投じたのは確か。

法で認められてないから、以上…で終わらせず、やり方は過激だったかもしれないが信念を持って行動できる人はやはり尊敬する。

実際、そろそろ安楽死に関しては選択できるようにして、その基準とか手順に不備がないように法を整備する方が理にかなってるんじゃないだろうか…なんて思った。
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