Nasagi

鑑定士と顔のない依頼人のNasagiのネタバレレビュー・内容・結末

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

見てて2回、「え、これそういう映画だったの?」ってなった。
屋敷と依頼人の謎を鑑定士か解き明かしていくミステリーだと思いきや、意外に早い段階で依頼人と鑑定士が顔を合わせて、こてこてのラブストーリーが始まったときが1回目、2回目はもちろん、彼が騙されているとわかったとき。
さすがにヴァージルが鑑定士やめるとか言い出したときにはこれ騙されてるやろって確信したけど笑

ヴァージルにしても、クレアがだれか他の男(ロバート?)に電話している所を目撃したり、ロバートの恋人から彼がクレアという女の話ばかりしていると相談されたりなどの怪しい点を、結局都合良く解釈してなかったことにしてしまっていて、それが映画を見ている者のミスリードを誘っている感じがして怪しかったように思う。

偽物を見抜くスペシャリストであるはずの鑑定士が欺かれ、弄ばれたあげく全てを失ってしまったというのはかなり意地悪な話。
ヴァージルが、若い頃から人を信頼して騙されてといった人生経験を積み上げていたらこうはならなかったのかも?
そういう意味ではちょっと「彼は自業自得だったんだ」と言われているようで。
可哀想だった。
Nasagi

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