しろくま

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常のしろくまのレビュー・感想・評価

3.8
《少年よ大木を抱け!》
受験に失敗、彼女にもフラれて、どん底の勇気は、パンフレットの表紙の美女に惹かれて1年間の林業研修に。そこで待っていたのは携帯の電波もコンビニもない山奥の村での過酷な林業生活。

原作は、三浦しをんさんの〝神去なあなあ日常〟。タイトルの〝なあなあ〟って、何事もなあなあで済ませてしまう勇気(染谷将太)の〝いい加減さ〟を表しているのかと思ったら、神去村の方言で〝ゆっくり行こう〟とか〝のどかで過ごしやすい〟という意味で、〝なあなあな(いいお日和ですね)〟って挨拶にも使うみたい。そんな神去村での〝なあなあ〟なスローライフ&林業のお仕事ムービーだけど…。

あまりにもちゃらんぽらんな高校生活を送っていた勇気には林業研修は超ハード。すぐに根を上げ逃げ出そうとしたときに出会ったのがパンフレットの美女・直紀(長澤まさみ)。彼女から〝興味本位で来ただけやったら、さっさと帰ってくれへん?迷惑や〟って言われたのをきっかけに、心を入れ替えたというか、彼女と仲良くなりたいっていう下心がやる気に火をつけて1か月の研修をやり遂げ、次のステップは現場での研修。彼が選んだのは中村林業。それは直紀の服の背中に〝森を育み300年の中村林業(株)ってバックプリントされていたからという、結局仲良くなりたいという一心。

ラスト近くで、直紀が手ぬぐいを掲げて見せるシーンがある。なんでそんなことをしているのかよく分かんなかったけど、手ぬぐいに書かれた文字を読むと…ああ、そういうことか。

小説は〝神去なあなあ夜話〟という続編があって、二人のその後や村にまつわる過去が描かれてるので、機会があったら読まなきゃね。

視聴メモ:2023.11.06/167/図書館DVD
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