ゼロ

とらわれて夏のゼロのレビュー・感想・評価

とらわれて夏(2013年製作の映画)
3.0
母と息子と逃亡犯の物語。

この物語は、過去に縛られた人が出てくる。母のアデル・ウィーラーは、離婚をしてから無気力になり、過去をずっと見つめている。息子のヘンリー・ウィーラーは、父との想い出がなく、母の側によりそっている。逃亡犯のフランク・チェンバースは、家族との想い出を作れずに殺人犯として捕まっていた。

忘れられない過去があり、その過去を乗り越えずにいた。しかし、逃亡犯であるフランクに出会ってから、アデルとヘンリーは時計の針を進めることができた。皮肉なことに、フランクは優しかった。こんな逃亡犯がいるのか!?と突っ込みを入れたくなるくらいに家事ができた。フランクは料理ができたし、キャッチボールができたし、タイヤの交換もできたし、掃除もできたし、パイを作ることもできた。フランクがいたからこそ、ウィーラー家は一つとなって進めるようになった。

結末は意外性があるものではなかったが、心が弱いまま、大人になった人がいる。たった数日の出来事だけど、自分の一生を変えるような時間を過ごすこともある。

愛することとは何か?を教えてくれる優しい物語でした。
ゼロ

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