レオピン

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間のレオピンのレビュー・感想・評価

3.3
大統領の棺をエアフォース・ワンに運びこむシーン
入らない? え もうちょっと斜めにしてみ ちょちょ いっかい外出よう もっかい回り込んでー せーの ぶつけーの あきらめーの

以前高価なマットレスを買い結局玄関に入らなくって涙をのんだ あの思い出が蘇った 笑

いやぁ地味すぎる。硬派といえばそうだがとにかく起伏がないし、こんな事でも書かなきゃどうしたらいいか分からないッス

ザプルーダー、パークランド病院のスタッフ、シークレットサービス、そしてオズワルド家

みんな気が立ってたなぁ、一回深呼吸しろ。 
FBIなんかもうみんなタバコスパスパしちゃって、もういきりがヤンキーレベルだもん。ビーバップとかに出てくる不良があういう吸い方すんだよ。スーハースーハーが尋常じゃない 声もちょっと高いし。あのマジメそうな捜査官はついてなかった。
お前さー これがどういうことか分かってんのかよ どやって報告すんだよ あ?ってみんないる中でドヤされる。

シークレットサービスもすごかった。ジョンソンの頭をもうヘッドロックとばかりにきめて車へ駆け込む。Go Go Go Go Go
ようやく棺を車へ押し込んで一言、こんな町で死ぬなんてな ←ダラスなめんな

ザプルーダーさんの落ち込み方も激しい。あんな歴史的映像を撮ってしまったばかりに。宝くじに当たって不幸になるのと同じ心理か。いや違うだろ

最近、ずっと持ってたフィルム映写機を普通に粗大ごみで捨ててしまったのをちょっと後悔してる。修理すれば使えたのだろうが。8mmカメラはまだとってある。現像は新宿のキタムラとかのカウンターに持ち込んで柴崎のフジの工場に送られて10日ぐらいかかったなー

病院の、あの婦長っぽい人も強いなーって思って見ていたが『ミスト』の人か

オズワルドの母ちゃんはイカレてるというのはもっと知られていい。今でいう育児放棄。兄貴はマトモだったようだが。英語版オズワルドのWikiとかは読み応えがある。

葬式は村八分の残り二分。みんなに断られても囚人らしき人とか即席神父のような爺ちゃんとか、協力してくれる人がゼロでなかったのが救い。車の中でもカーラジオを気遣うおじさんに対して「いやこちらこそすまない」と、あそこのやりとりだけでなんか迫るものがありました。


陰謀説を極力廃して扱ったその心意気は逆にチャレンジング。JFK暗殺は米国の陰謀論の嚆矢となった事件。ここからコンスピラシーセオリーという言葉が生まれ、未だにあらゆる陰謀論の頂点に君臨する。

パークランド病院については、証言の食い違いから、前から撃たれたのか後ろから撃たれたのかが議論を呼び、そこから遺体変造説まで出てきた。

シークレットサービスやLBJの関与説も根強い。
ザプルーダーが8mmを構えていた後ろに狙撃手がいたのではないか。有名なグラッシィノールの狙撃者。フィルム偽物説もある。バッジマン アンブレラマン ◯◯マン
絵的に一番怪しいのはビリー・ボブ・ソーントンだったけどね 立ってるだけで怖い

JFK暗殺について有益な情報を得ようとするのはまったく砂漠の中から砂金を探すようなもの。特に日本の民放や雑誌はヒドい。とっくに否定された事を延々こすっている。普通の人はそんな時間も暇もない。近づかないのが賢明だ。

興味がわくとしたらいかに陰謀論が育っていったか。特に初期の段階でどう歪んでいったのか。外国では? 東側では? ネット以降は?
AI時代になればまた違った議論になっていくだろう。それまでは陰謀論自体を考察するサンプルとして脇に置いておく。

ザプルーダーさんの不幸は、陰謀論という20世紀後半に初めて登場したかつてない形の情報禍に巻き込まれ図らずもその中心に立ってしまったことだと思う。これからは陰謀の解体 デトックスが必要だ。
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