おらんだ

受難のおらんだのレビュー・感想・評価

受難(2013年製作の映画)
3.3
修道院で育った天涯孤独、そして純真無垢な女性・フランチェス子(岩佐真悠子)。彼女は、男性に女性として見られない事を悩み、悶々とした日々を送っていた。そんなある日、彼女の陰部に人面瘡ができてしまう。彼女はその人面瘡に「古賀さん」という名前をつけ一緒に暮らす。

少し前にネットカフェに行ったら、たまたまシネマチャンネルにあったから、つい魔が差してほんの出来心で、さわりだけのつもりで鑑賞したんだけど、普通に面白かった。観ながら気恥ずかしくはなるけれど。

人面瘡の罵詈雑言と、自尊心の低さ故にそれを全て受け入れるフランチェス子の会話が噛み合ってなくて妙に面白い。こんなのんびりした感じの岩佐真悠子初めて見た。人面瘡の役は古舘寛治。よく通る声でベラベラ喋るので若干うるさい。言葉も汚いので嫌な人もいるかも。

フランチェス子の女友達がムカつく。彼女の事をバカにしているのが明確な描写が無いのによく伝わる。そこは流石女性監督。そういう細かい心理描写が丁寧。

シュールで下ネタ満載のコメディでありながら、男性と女性の差異や関係性についても考えさせられる場面が多い。形こそ大きく変われど、「美女と野獣」にも共通する部分があると感じた。

最大の見所は全裸での全力疾走。画としてのインパクトもあるし(ぶるんぶるん揺れるので)、フランチェス子の女性としての自尊心が爆発した良いシーンだった様に思う。
ただ、全力疾走よりも何よりも、放送禁止用語を連発しまくる事にドキドキしてしまった。ピーとか、バキューンとかチーンとか一切入らないのね。