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パラダイス 希望の一のレビュー・感想・評価

パラダイス 希望(2012年製作の映画)
3.7
パラダイス三部作の第三作で完結編

ダイエット合宿に参加したぽっちゃり体形の少女が、親子ほど年の離れた親切な医師に次第に惹かれていく恋の行方を独特なタッチで描く

前二作を観ていれば容易に想像できますがまあ普通の恋愛映画ではありません

今度は『パラダイス 愛』の娘が主人公
こちらも肥満体型の女の子
三部作通して女性はことごとくぽっちゃり
この監督はデブ専なのでしょうか

あの“母”にしてこの子ありというのがぷんぷん感じられる佇まいの娘メアリー

年上の医者に対する一見可愛らしい普通の恋心なんですが、この監督の撮り方が良い意味で気持ち悪くてリアル
だからこそ普通の恋愛映画にはないスリリングなゾワゾワ感を味わえた

監督の変態性をひしひしと感じつつ、登場人物が子供たちともあって三部作の中では一番見易かったような気がします
ふとっちょだけどメアリーが愛おしくてたまらなかった…😢

そもそも痩せる気配が一切ないし、恐らく本人達もダイエットへのやる気がないのがじわじわ笑えてくる

性愛に対する多角的なアプローチをするこの監督の作家性に妙に惹かれた
珍しく三部作を一気観してよかったなぁと

因みに三部作ではありますが順番をバラバラに観たり、どれか一本だけみるという楽しみ方もできる三部作です☝🏻🔥

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