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ドラッグ・ウォー 毒戦
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『ドラッグ・ウォー 毒戦』に投稿された感想・評価

3.7
 中国・津海。コカイン製造工場で爆発事故が発生、ひとりの男が車で逃亡後、衝突事故を起こし病院に担ぎ込まれる。中国公安警察の麻薬捜査官・ジャン警部(スン・ホンレイ)は、その男テンミン(ルイス・クー)が麻薬取引に大きく関わっていると察し、減刑と引き換えに捜査協力を依頼する。彼によれば黒社会の大物・チェンビャオ(リー・ズェンチ)から原材料をテンミンが受け取り、自身の工場で精製。完成したブツを津海の魚港を牛耳るハハ(ハオ・ピン)に受け渡すというのだ。かくして、ジャンや女刑事ベイ(クリスタル・ホアン)、シャン刑事(ガオ・ユンシャン)らが所属する津海警察、原材料を積んだチェンビャオのトラックを追跡中のグオ刑事(ウォレス・チョン)らが所属する珠江警察による合同捜査隊が結成される。ジョニー・トーはヤクザ同士の対立を何度も映画化してきたが、警察vs犯罪組織の対立もまた何度も描いている。中国におけるコカイン密売の闇に踏み込んだ麻薬捜査官たちの活躍を描きながら、死刑という極刑をも辞さない罪人と麻薬シンジケート撲滅に闘志を燃やす男の交流を描いた力作に仕上がっている。テンミンはどう考えても死刑になる。麻薬シンジケートを是が非でも壊滅させたいジャン警部は、テンミンに減刑をチラつかせながら、組織の重要人物を知りうるこの男の情報に賭ける。

 テンミンの手引きにより、チェンビャオの甥・チャン(ケビン・タン)をハハに紹介しようとしていたテンミンとともに、商談場所のホテルへと向かう捜査隊。チャンとハハは互いの顔を知らないこともあり、ジャンがチャンを装い、ハハに接触。ハハは東北部の大物を知るだけでなく、光州と釜山にシマを持つ韓国マフィア、さらに歌舞伎町をシマに持つ日本のヤクザとも密接な関係があり、アジア麻薬シンジケートを形成しようとしていた。彼との商談をまとめたジャンは、続いてハハを装いチャンに接触。チェンビャオ逮捕へと一歩ずつ近づく。このホテルでの一幕は、過剰にサスペンスフルな演出を施したジョニー・トーの面目躍如である。トーの映画には珍しく、テーブルを囲む敵味方が食事をすることなく、互いが相手を疑いながら交渉をするのだが、盗撮カメラを仕込んだシガレット・ケースの扱いに右往左往する。約束の時間が差し迫っており、エレベーターの上り下りが入れ違いになるハラハラする状況の中、ジャン警部はハハの訛りやしゃべり方の癖を完璧に盗み、イミテーションする。ジャン警部も役者なら、チャン(ケビン・タン)もしたたかな男であり、手元にあるコカインを鼻で吸引するよう強いる場面は問答無用に面白い。やがてチャンが去った後、水をガブ飲みし、水風呂へと入ったが、まずは鼻の粘膜に付着した白い粉を取り除かなければ、重篤化は避けられない。

 聾唖の兄弟との銃撃の場面は、至近距離だというのにこちら側(警察)の弾はまったく当たらず、たった2人の聾唖者に壊滅させられる体たらくぶりを見せる。黒幕を読み違えたジャン警部は、テンミンに強く迫り、ようやく7人の香港人が黒幕であると吐かせるのだった。ここでもジャン警部はチェンビャオの甥のチャンを騙したように、7人を騙そうと罠を仕掛ける。ここでの大群衆シーンと船出の場面はおそらく一番バジェットを使った場面であるが、最後の戦いはここでは起きない。小学校前の大きな道路が殺戮の舞台になるのである。これまでのジョニー・トー映画では、育ってきた環境も立場も違う者同士に、徐々に奇妙な友情が芽生えることが多かった。今作においても、ジャン警部とテンミンの間で友情は育まれているかに見えたが、ラストに呆気ない寝返りが待つ。女性が横たわり、拷問のようにゆっくりとなぶり殺される場面は実に陰惨で救いがない。警察vs麻薬シンジケートの抗争の構図の中に。強引に聾唖の兄弟が組み込まれる時、『ザ・ミッション 非情の掟』や『PTU』のような三すくみの構図が生まれるのだが、闇雲に発砲される弾の焦燥感。にも関わらず夥しい数の人々が転がり、陰惨な光景は辺り一面に広がっている。
映画と全く関係ないけど、少し前に会社の同僚が「これに出てるルイスクーがあなたの上司に似ている」と言ってきたのを急に思い出して、ついに。

と、調べてみたらルイスクー自体はこれに限らず結構色んな作品に出てるかなりの中国俳優だった、まだまだ勉強が足りない。
何なら前に観た『三國無双』にも出てたわ。

にしても、似てる。それは認めざるを得ない。
特にこの作品の彼の佇まいがいつも以上に特にそうさせてるような。そんな気がする。

大規模な麻薬の流通ルートを断つため仕掛ける一世一代の大潜入捜査。

麻薬の製造に加担したところを捕まえられて死刑を免れない男が、当局のメンバーに手を貸す形で組織側に取引を持ちかけ、流通経路や製造工場を辿り、本丸に迫っていく。

そもそもこの男を信頼できるのか。
糸口を見つけては手繰り寄せていくもなかなかすぐには大元には辿り着けない。

このジリジリした切迫感とスリリングな駆け引きと人間ドラマ、サスペンス。
思ってた以上にずっとヒリヒリピリピリしてる本格的なドラマだった。

彼が当局側に加わったことでこれまでになかった進展を見せるも、彼もまた全てを吐き出さない面もあって当局側にも怪しまれたり、完全な信頼関係には至らない。

すべてが不安定のままで進む捜査、近付く真相。
もちろん追えば抵抗に遭い無傷でもいられず、当局側も疑われまいと麻薬に手を出す場面も。

工場での銃撃戦、信号待ちの車の取引、最後の路上のクライマックス、迫力はなかなかだった。

裏切りやお金と麻薬の匂いで疑心暗鬼な空気が立ち込めまくってて、誰が誰を裏切るか、誰が誰のために動いているかがわからなくなってきて、ハラハラドキドキ。

本格的というか、生々しいというか、薬と金を巡って誰もが譲らぬ攻防。
まさに“ドラッグ・ウォー”。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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F:2120
M:1664
はる
4.5
面白い!!麻薬組織を徹底的に追い詰める麻薬捜査官!!
ジョニートー監督の映画を観るのはこれで6本目です。このドラッグウォー毒戦はジョニートー監督らしい茶目っ気みたいなのがほとんどなくて、物凄くシビアなんですけど、やっぱり面白いですね!
麻薬捜査官のジャン警部は毒には毒をという事で麻薬製造の疑いで取っ捕まえたテンミンに協力させ、麻薬組織の捜査に乗り出すんですね。
まずはこのジャン警部が凄いんですよね。劇中で麻薬組織の人間を演じているシーンもあるため、1人で3役やっているんですけど、一瞬で別人に成りかわるのがんまぁシビれますね!
次にテンミンですが、捜査にも割と協力的ですし、そんなに悪い奴でもないのかな〜なんて思ってましたけど、後半怒涛の卑劣の限りを尽くすので、完璧にヤラレタ!って感じでしたね〜演じているのはルイスクーですが、やっぱカッコいいですね!
冒頭から非常にテンションが高く、スリリングなシーンの連続なので、106分があっという間でした。ジャン警部がクスリを吸うシーンを始め、やっぱり銃撃戦が素晴らしい!普通の道路に効果的に車を使う事でジョニートーお得意のバトルフィールドが出来上がる訳ですね〜片っ端から死んでいくこのラストは本当に盛り上がりますね!
あと麻薬組織の黒幕の7人が出てくるなんてところがあって、ジョニートー作品おなじみのメンツなんですけど、ラムシューの役名がファットなのに笑ってしまいました。
最後に女性捜査官のベイを演じているクリスタルホアンさん!あの厳しい目が堪らなかったので是非逮捕してください!お願いします!!

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