おらんだ

ウォルト・ディズニーの約束のおらんだのレビュー・感想・評価

3.5
1961年、パメラ•L•トラヴァースは「メリー•ポピンズ」の映画化についてウォルト•ディズニーと話し合うためにロスに向かう。スタッフは皆、映画化の承諾を得る為苦心するが、偏屈なパメラはなかなか周囲に心を開こうとはしなかった。

ディズニー映画、「メリーポピンズ」が出来るまでの話。原作者パメラの少女時代を織り込みながらのストーリー展開。劇中には「メリー•ポピンズ」で使用された楽曲や映像について言及した台詞が多く、元ネタを知っている人は心くすぐられる事請け合い(私はまだ見たことない)。

主人公がとにかく意固地で嫌味。勿論、セオリー通り後半で緩和されるのだが、結構な御高齢なので三つ子の魂百までというか、あまり変わらない。
ウォルトディズニーより、運転手のラルフの方が好印象。原作の使用を許諾させたウォルトの話は心に染みる物だったけど、ラルフとのやりとりの中でのパメラの緩やかな変化こそが見所だった様に思う。

今だからこそ話せる美談。パメラかウォルト、どちらかがまだ健在であれば映画化はなされなかっただろう。特にパメラは強く拒否した筈。過去をほじくり返されるなんて。そして、商業的に利用されるなんて。
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