みそらしど

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのみそらしどのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

名作とは聞いていたけど、想像していたより好きな映画になった。
今日は天気も悪くて、眠気とだるさがすごいので「好きなだけ食いながら家でゆっくり映画でも観てやる〜〜!」と思って観始めたけど、そんなささくれた気持ちが潤った。

観る前は恋愛ものかな?くらいの予想しか持っていなかったので、どうやら主人公がタイムトラベルできるみたいとわかりやや驚いた。
でもタイムトラベル自体にフォーカスしているのではなく、あくまで彼の人生がメイン。最初はティムが余計なことをする度に、「あらあら…」ってなってたけど、気づけば彼のことも彼の周りにいる人のことも好きになってた。特にお父さんは偉大。タイムトラベルに囚われず、"共に"生きている感じがあって、それ故にティムもそうできたのかな…と思った。

お父さんが気づいた幸せに生きる方法も素晴らしいし、ティムが気づいたことはもっと好き。私はタイムトラベルなんて出来ないけど、「未来の自分が今日を楽しむために、大切にするために戻ってきて時間を過ごしてる」って思うと急に日々を大切にしたいという気持ちが湧く不思議。
その日が、その瞬間が、もう二度とないことなんてわかりきっているはずなのに、自分や誰かのことを上手く大切に出来なかったり、その時々を楽しめなかったりしてしまう私にとっては結構沁みた映画でした。
bestは尽くせなくても、betterを心がけたいな。