へたれ

ファインディング・ドリーのへたれのレビュー・感想・評価

ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)
3.2
続編を作ることが決まって無理矢理話を膨らませたような雰囲気を強く感じた。
良かったとこ1。ビジュアルは相変わらず完璧。特に海藻の森の薄暗さが良かった。人間キャラは今ならもっとリアルにできるだろうけど、あえて前作とレベルを合わせているのも、シリーズの統一感があって良かった。
良かったとこ2。エレン・デジェネレスのアフレコ。主役にするはウザすぎるドリーというキャラを、共感できるようにしたのはこの人のおかげ。
良かったとこ3。短編。シンプルで可愛く、昔のピクサーの短編のよう。多分本編よりも楽しめる。
ダメだったとこ1。ストーリーのわざとらしさ。前作は片親で一人息子を育ててきた父親がさらわれた子供を探すという物語上の推進力があったけど、今回は脚本家に都合良く記憶を思い出したり忘れたりを繰り返すので、物語に入り込みにくい。
ダメだったとこ2。新キャラに魅力がない。タコのハンクを売りにしたいのは分かるが、どういう経緯でここに隔離されたのかとか、あれだけ勝手に脱走できるのに何故ドリーのタグにだけこだわるのかとか、キャラクターの背景が曖昧なので、結局ドリーの冒険を助けるために機能的に配置された部品以上の位置付けになっていない。その他のキャラも小ネタでくすぐることはあっても、印象に残らなかった。
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