密室…密閉状態にあり
外部から入れない
部屋。
そもそも部屋であり、
島じゃない(T_T)
「相棒劇場版Ⅲ
巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」
相棒ファンである。故に映画の出来が
イマイチなのは認めなければならない。
相棒映画は1作目のお祭り感、2作目の捻りとらしさ(やってはいけないことをしているが…。)と来て、3作目…。どうしてこうなってしまったんだろう…。現在4作が公開され、次作も控えているが…、現段階では最低の出来である3作目を再度見返してみた。
今作は国防論が主筋であり、それに関して起こる殺人事件が発端となる。だがこの発端が右京さんの解決する事件であり、国防論≒バイオテロ関連に関してはある意味謎解きをしていない。確かに特命係は活躍するが、あくまで傀儡のレベルであり、そこは石坂浩二演じる甲斐次長の巨大さをアピールするに過ぎない。小野田官房長亡き後のポジションアピールだ。
しかも、その発端となる事件があまりにショボい…。密室じゃない上に、1時間のドラマに組み込まれてもおかしくないレベル以下でトリックらしいトリックもなく、読みやすい内容で…。更に主筋の謎解きが無いことは動機を薄くしてしまい、作品としての厚みをなくしてしまう。これがスペシャル版以下と言う評価の理由だろう…。
相棒であるカイト君の存在感の薄さも残念だ。1作目の様にアクションで彼を動かすシーンを加えていても良かったと思う。若さゆえ暴走するキャラの前振りをしていなかった故に訪れた突然の顛末と共に彼自体の存在意義を問われてしまう演出が残念でならない…。
歯車は狂った…。予算のない中で捻りに捻ったシナリオ、個性的なキャラのぶつかり合い、そして1本通った筋。俳優が出たいと思わせる迫真の演技を要求する面白い展開。幾つもあった相棒の魅力が消えていた…。
最近はあまり熱心にみれていない相棒。ドラマとしては、大好きだ。まだまだやりようはあるはずだ…。次作第五作が最高レベルの作品であることを期待する(T_T)