ひろぽん

寄生獣のひろぽんのレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
3.5
人気コミック『寄生獣』の実写版前編


原作は未読。
作中によく出てくる人間と寄生生物の“共存”という言葉が、現代でいうコロナとの“共存”と少し似ているなと思いながらみていた。さらに“人間”と“寄生生物”の争いに人種差別問題、人間による自然破壊でひき起こされる環境問題など、現代の課題や哲学的な問いかけを寄生生物がしてくるところがまた面白い!

染谷将太の高校生役はお似合いだし、ミギーとの掛け合いは和む。染谷将太の弱々しく情けない時の表情と覚醒した時の表情の違いが明確で役者として本当に素晴らしい👏
ミギー役の阿部サダヲは段々とクセになっていき、エンドロールに名前が出るまで存在を忘れるほど声が素敵。

まだまだ初々しい橋本愛は可愛らしいし、大根役者の東出昌大はここぞとばかりに敵役で輝いてた!中でもベテランの深津絵里の怖さであったり、愛の溢れる余貴美子のお母さん役が本当にいい味出してて良かった!


グロシーンが多々あるけれど、苦手じゃなければ楽しめると思う。母子の絆をテーマにした母子家庭の親子愛が何ともほろ苦く余韻に残る。
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