LalaーMukuーMerry

冬冬の夏休みのLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
4.4
僕は台北の小学生です。お母さんが病気で入院したから、妹のティンティンと一緒に夏休みの間ずっとお爺さんの田舎で暮らすことになりました。お爺さんの家は遠いので、列車で行きました。おじさんが連れて行ってくれたのですが、おじさんは知らないきれいなお姉さんと一緒でした。おじさんとお姉さんはとても仲よしでした。
          *
田舎ではすぐに友だちができたので、みんなと一緒によく川に遊びに行きました。素っ裸になって川で遊ぶのはとても楽しかったです。でもティンティンがいたずらして、みんなの服を川に流してしまったので、僕たちはしかたなく里芋の葉っぱで〇〇を隠して家に帰りました。おばあちゃんに叱られました。
          *
お爺さんはお医者さんなので家はとても大きいです。ある日、あのきれいなお姉さんとそのお母さんが家にやってきて、お爺さん・おばあさんと大事な話をしていました。なぜ大事とわかったかというと、みんな難しそうな顔をしていたからです。お姉さんが妊娠したらしいです。妊娠というのは赤ちゃんができることです。お姉さんたちが帰った後、お爺さんはものすごい剣幕でおじさんを叱ろうと追いかけましたが、おじさんは走って逃げました。それからおじさんは家からいなくなりました・・・
          *
**********
          *
小学生のみずみずしい目から見える、普通なんだけど普通じゃない、ちょっと不思議な大人たちの夏休み観察記。子供はこうして何かを察して成長していく。なんの飾り気もない静かな作品ですが、とても味のある作品で、私は好きです。ホウ・シャオシェン監督ですか、覚えておきましょう。
          *
この作品の舞台となる台湾の自然や人々の生活ぶりは、私の子供のころの田舎によく似ていてノスタルジーを感じました。小学校の卒業式の様子とか、ラストに流れる赤とんぼの歌とか・・・、ほとんど日本。