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GODZILLA ゴジラのTELのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
4.1
<ゴジラの恐ろしさと迫力が凄まじい!>

これは凄い! 映画館で観るべき最高峰のパニックムービーです。

ストーリーはあって無いようなものです。ヒューマンドラマ的なお話もありますが、映画として構成するために無理やりくっつけたような印象を受けました。フォード大尉の家族に関するドラマはまぁこんなもんか、という感じです。

渡辺謙演じる芹沢博士はいい味を出していて、ゴジラの脅威を知りつつも如何にして危機から世界を救うか、という使命感を強く感じる素晴らしい演技だったと感じています。まさに適役ですね。

そしてゴジラ。初めに出てきたメルトダウンを起こしてから15年後の原子力発電所跡地にて保持されていた巨大な怪獣、この形状が今回のゴジラ? と思ったのもの束の間、巨大な怪獣が目を覚まし原子力発電所跡地をいとも簡単に破壊し大空へ飛び立つ恐怖と激しさは凄まじく恐ろしい迫力、またネバダ?の放射能燃料を廃棄する施設から燃料を奪った巨大な怪獣についても、夜闇や霧の中からうっすらと現れ徐々に巨大な姿が見えてくる演出はぜひ映画館で楽しんで欲しいですね。

じゃあゴジラはというと、物語が最も盛り上がるであろうタイミングでここぞとばかりに出てきます。例のあの咆哮は地鳴りを生み出し映画館の観客すら身震いさせるくらいのど迫力。大きく長い尻尾をただ振り回すだけでビルや道路を崩壊させ、マシンガンや戦車の大砲すらものともせず本能の赴くまま人類の居住地を動き回る怖さ、「核」「放射能」の恐ろしさを揶揄しているのかどうかは知りませんが、ここまで圧倒的な力の差を見せつけられては太刀打ちすることすら考えられなくなります。

この映画は3体の怪獣が出てくるわけですが、途中から人類はどうやってこの3体の怪獣をやっつけるのか、オチはどんな展開? とワクワクして観ていました。でも、最後の展開は予想外のもので、まさかゴジラをこう扱うか、と個人的には良い演出だと感じました。

人は自然には太刀打ち出来ない、共存しなければならない。映画の中でこんな台詞がありましたが、まさにそれを実現するかのような最終シーンでした。感動的でもあり、恐ろしくもあるこの映画、大傑作とは言い切れませんがぜひ多くの方に観に行って欲しい映画です。

日本のゴジラは観たことがありませんが、これを期に観てもいいかなぁと今は感じています。ただ、ハリウッド版の当作はとにかくオススメです。ぜひぜひで迫力を全身で感じてみてください!
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