2014.8.30 TOHOCINEMAS渋谷
実写版です。豪華キャストです。北村龍平です。
誰もが知るモンキー・パンチによる大ヒット漫画『ルパン三世』の実写化にして北村龍平監督の最新作。
映画化が発表されてからキャストに対しての賛否がおこったがどうでもいい話。むしろ主要キャストに関しては100点あげてもいいですよ。そんな事よりも世紀の大泥棒ルパンがいかにカッコ良く泥棒として立ち振る舞う姿を期待したのだがこの点は大いに失望した。
群像泥棒映画の近年の傑作では韓国映画の『10人の泥棒たち』という映画がある。各キャラクターに見せ場があり普通の泥棒よりもハイテクな技術で魅せるこの映画には男女間の色恋や私利私欲にまみれた裏切りも存在する。そんな展開にハラハラドキドキし純粋に映画を楽しめるのだった。なぜこの映画を紹介したかといえば『ルパン三世』は間違いなくこういった映画になりえたのだ。そういった題材だったのだ。
しかし比較的楽に映画は作られている。日本人の先入観にあるキャラクターを実写として見せ、かの名セリフを吐かせる。彼らに与えられた役割はその程度で、肝心要の物語の展開がまったくおもしろくない。どこがどう面白くないかというと泥棒ならではという描写が冒頭以外ほとんどない。彼らの最終目的である最後の盗みはなんと正面突破であり派手なアクションでごまかされる。主要キャストの４人の他にも仲間がいるのだがこれが中途半端な描き方の為４人に悪い影響すら与えている。まぁ私の見たいものと違うだけでありこれはこれで良いのだろうがね。
劇場も大入りの様なので皆様も是非映画館で観賞あれ！
