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オールド・ボーイのAirconのネタバレレビュー・内容・結末

オールド・ボーイ(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作(リメイク前の韓国のやつ)に比べてマリーとの関係がまだ浅い。
それによってラストは原作以上に主人公の罪の意識に共感しづらい。
監禁は20年になってて、より浦島感はあって良かった。

敵のキャラは若干チープになったものの、本来ツッコミどころだった敵の逆恨み感を、そういうヤツだったっていう描写で一応理屈は通してる。
(主人公側もより悪質にしてある。)
でも敵の被害妄想がオチっていう欠点は覆せてないので、最大のネタばらしにしてはやっぱり弱い。
原作ではそこを雰囲気で誤魔化してたけど、ちゃんとやっちゃった分肩透かし感はこっちのほうが一般的にもわかりやすくなっちゃってるかも。

脚本的に気になった部分(舌切りや催眠術も)はことごとく改善されてはいるものの、こうなってくるとそもそもこの近親相姦の対比構造を持たせつつ主人公の過去の過失に釣り合う長期監禁の理由って難しいんじゃないかと思う。
(敵の近親相姦は故意だから敵がどうしてもヤバいやつになる。)
主人公が忘れるくらい悪気のない何かが敵の復讐の理由になるほどの事態を引き起こしてなければいけないし。
物語の核心が回想から導き出される後出しの事実っていうのもミステリー的には微妙だし。
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