滝和也

バトルフロントの滝和也のレビュー・感想・評価

バトルフロント(2013年製作の映画)
3.4
ステイサムと
スタローンの
友情の証?

シルベスター・スタローン脚本、主演にステイサムを据えたアクション作品、バトルフロント。これは題名がダメだ…。ホームフロントがホントの題名。真逆になってるぞ〜。最前線と銃後(戦争中の国内、国内戦線)では…。アメリカ国内の病巣を描いてる内容がまるで想像できないし、家族を描いてるのに…。ホームじゃ確かに弱い気はするけども、この2人のイメージでつけたな、配給元。

潜入捜査官ステイサムはある事件を切っ掛けに、辞職し亡き妻の田舎に娘と引っ越す。学校でイジメられそうになった娘は父譲りのパンチでイジメっ子を沈めるが、親がバカ親で父娘に報復しようとする。しかもその母親の兄貴はヤクを製造するヤバイ奴。昔の事件も絡み、ステイサム父娘に危機が…。

アメリカ南部の田舎の閉鎖性、薬物、親子の問題を入れ込んだ脚本ですが難しいコトを無理に言ってるわけでなく味付け程度。基本はステイサムの無双っぷりとパパっぷりを楽しむ映画。トランスポーター2でも思いましたが、子供と厳ついステイサムは相性がいいですね。無骨なパパとかわいい娘。娘さんがかわいいんですよ、表情が(^^)
南部の閉鎖的な雰囲気が全体を覆っているので、救いになってます。

粗筋にも書いたんですが、元は子供の喧嘩から、まぁそうなりますかって話なんでステイサムの中では地味かな…。相変わらず超強いんですが…。一番激しいアクションが夜の森で見にくいのは難ですかね。敵も田舎のゴロツキレベルなんで、娘を守るには丁度いいのかな…。ただゴロツキをジェームズ・フランコ、売女役にウィノナ・ライダー、バカ親にケイト・ボスワースと芸達者な面子がおり、葛藤や小心者ぶりが巧く表現されてました。

でも何か普通。物足りない気がするのは、地味だからかな…。ステイサムが、ちょっとスタローンに見えたりするのは気のせいか(^^) 後継者なんだろうな…(^^)
滝和也

滝和也