レーシングドライバーに憧れるカタツムリがレース出場のために奮闘する話。
カタツムリがサーキットを爆速で駆け抜けるという絵面が既に面白い。
熟れ過ぎトマトとの競争や、目玉で拍手するのがシュール。
ニトログリセリンにより突然変異したターボの覚醒っぷりも華やかでアニメ映えする。
カタツムリ視点のレースシーンの迫力も思いの外凄い。
この手の映画では珍しく人間がカタツムリの存在を自然に受け入れているのも面白い。
クライマックスのレースも熱い。
音楽のチョイスも最高。
時間も96分と観やすい。
似た設定のディズニーのカーズに比べると知名度こそないけど、映像は凝っているし、アニメの出来だけならドリームワークスも全然負けてないと思った。
しかし、話があまりにも一本調子で起伏に欠けるのがもったいない。レース出場の可否についてもう一悶着あっても良かったかも。
流行らないタコス屋の主人のキャラクターも良かったけど、こちらも絆が深まっていくエピソードがあれば尚良かった。個性豊かなカタツムリ達との友情も然り。
ヴィラン役のレーサーもカタツムリと対等に話してくれている時点でそこまで悪いやつに思えなかった。いずれにしても、もっと極端なキャラクター設定にしても良かったかもしれない。