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ベイマックスのtjZeroのレビュー・感想・評価

ベイマックス(2014年製作の映画)
4.0
科学オタク少年のヒロは、事故死した兄が残したケアロボット”ベイマックス”と共に、事件の真相を探り、背後の陰謀を阻止しようとする…。

舞台となる西海岸の都市は『ブレードランナー』風。
ヒロとベイマックスの関係は『ドラえもん』風。
ベイマックスのヴァージョンアップの仕方は『アイアンマン』風。
悪役の造形(善人が不幸な事故を恨んで悪へ)は『スパイダーマン』風。
悪役の名前は『ダーティハリー』のハリー・キャラハンから。

…というように、”~風”とか引用がいっぱい詰まってるんだけれど、それらを掛け合わせたら、オリジナリティあふれる痛快作が出来上がっちゃった、という印象。

そしてそれは、過去の偉大な科学の成果を新たな発明につなげていこうとする少年少女たち(=原題の”Big Hero 6”)の姿にも、もちろん本作を作り上げたクリエイターたちの奮闘にもつながるし、何よりベイマックス自体がケアロボットとバトルロボットを掛け合わせたハイブリッド仕様だし。

こうした、いろんな掛け算がとてつもないポジティヴなパワーを生み出している気がする。
観終わって爽快だし、元気を与えてくれるアニメーション。
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