踊る猫

ゴーン・ガールの踊る猫のレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
4.5
ぶっ飛ばされてしまった。正直なことを述べれば、『パニック・ルーム』以降のデヴィッド・フィンチャー作品に関しては軒並みついて行けなくなったので(『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は例外)、この作品も冒頭の三十分までは「またいつものデヴィッド・フィンチャー劇場か……」と冷めた目で観てしまったのだった。相変わらずクールな画像の質感は健在だけれど、スジは退屈なんだろうな……と。こう書いてみて思ったのだけれど、やはり自分はその「スジ」に依存した観方をしているからこの作品を楽しめたのだろうか? とも思う。原作者のギリアン・フリンが脚本を手掛けているそうだけれど、途中で失踪した妻が見つかるあたりから尻上がりに面白い。過去のフィンチャー作品を観直す必要があるようだ。
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