さんぴん

ゴーン・ガールのさんぴんのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
3.0
.
#映画備忘録 #20200429
#ゴーンガール
監督/デヴィッド・フィンチャー
脚本/ギリアン・フリン
#GONEGIRL
2014/アメリカ/149分
#Netflix
#映画部 #映画好きな人と繋がりたい
.
2012年、ギリアン・フリンによる
2004年のスコット・ピーターソン
事件を
モデルにした同名小説の映画化。
主演はベン・アフレック、ロザムンド・パイク
監督はセブン、ファイトクラブの
デヴィッド・フィンチャー。
.
奥さんが失踪した旦那が段々と
社会から追い詰められていく社会派
サスペンスかと思いきやホラーでした。
.
冒頭は2人の馴れ初め話。
この辺は幸せ溢れるまさに理想の
夫婦像で問題なく鑑賞。
しかも撮り方や画もすごく綺麗で
どんどん映画に引き込まれていく。
粉砂糖舞う中でのキスシーンとか特に。
ちなみにど頭の、ベン・アフレックが
ロザムンド・パイクの頭を撫でる
シーンはラストですごく大事になる
場面なので、お忘れ無きように。
結婚記念日には、奥さんから旦那に
謎解きが用意され、2人一緒に
キャッキャウフフしながらそれを
解いていったり、最後に用意した
お互いへのプレゼントが一緒だったり
まさに「理想的」なおふたり。
.
そんな夢物語が、結婚5年目の
記念日に、奥さんが突如失踪する
ことで物語が動き出していく。
そして、ここから話は旦那の現在と
奥さんの過去回想をカットバック
しながら2軸で進んでいく構成。
ここも、奥さんが日記を書くのに
どんなペンを使っているのかが
心情描写に繋がるので意識して観て。
.
奥さんを見つけるサスペンスかと
思いきや、段々と話は別方向に。
あれ?これ旦那が奥さん殺した?
つかいくらなんでも旦那、これは
同情できないよって思い始める。
巻き込まれ事故だけど、軽薄な
旦那に世間も疑いの目を向け始める。
この辺になると、仲良かった夫婦が
冷めていってる場面も描かれるので
ベン・アフレックが犯人なのか!って
思い始めるけど、そうではなくて
1時間過ぎた辺りから本当のネタバラシ。
.
観てるとロザムンド・パイクが
どんどん怖くなってくる笑
この人の顔って、ものすごく綺麗、
美人なんだけど、整い過ぎてどこか
マネキンみたいなとこがある。
その表情もまた怖さに拍車をかける。
ただ、奥さん側も昔から両親、特に
母親から完璧を演じるように強要
されていたのを観てる側は知ってる
ので、奥さん側の気持ちもわかるし、
旦那の気持ちもわかるから苦しい。
要は、理想像を演じるのに疲れた
旦那と、理想像を演じることを求める
奥さんの話だってことに気付き始める。
.
にしてもやり過ぎなんじゃないかって
思うけどね笑
.
お話や画面の構成にに引き込まれる
のはもちろん、今回はベン・アフレックと
ロザムンド・パイクの演技がすごい!
特にベン・アフレック!
過去1番にあごイジりされてるのは
置いといて、記者会見での微笑みとか
ラストの妊娠を発表する所。
親になります、って言ったあとの
表情とかもう素晴らしかったです。
モデルになった事件の犯人にも
似てるっていうね笑
.
そして結末。冒頭の頭を撫でる所と
対をなしている場面。冒頭と同じ
ようにロザムンド・パイクがこっちに
やや微笑みかけるんだけど、その
笑顔の真意を考えると怖くて笑
.
ものすごく見応えのある映画でした。
男の人は胃が痛くなる可能性あり。
とはいえ文句無しのオススメです。
さんぴん

さんぴん