たけちゃん

アマデウスのたけちゃんのレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
4.8
僕は下品な男です。でも、僕の音楽は違います!


ミロス・フォアマン監督 1984年製作
主演F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
今日12月5日はモーツァルトが亡くなった日でした。

本名、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、1756年1月27日生まれ、1791年12月5日に35歳でその生涯を終えました。昨年は生誕260年でしたね。


そんな今日はモーツァルトを描いた映画「アマデウス」をレビューするのに、一番ぴったりの日ですよね( ˘ ˘ )ウンウン




あ~、面白かった。娯楽映画じゃないのにね~。この作品、大好きで、もう、何回観たか分かんないなぁ。
とにかく音楽を聴いているだけでもいいですよね~。
モーツァルトの音楽が本当にサイコーです!

僕はクラシックの素養があるわけでは無いですし、クラシックファンと言えるほどには聴いてないけれど、その音楽の良さは凡庸な僕でも分かる( ˘ ˘ )ウンウン


オープニング、サリエリの自殺未遂のタイミングで流れる曲のカッコ良さ。
ここだけでこの映画の出来が分かりますよね( ˘ ˘ )ウンウン




このサリエリという人物は、モーツァルトと同時代の宮廷作曲家で、ローマ皇帝に仕えました。ベートーヴェンやシューベルトを指導したことでも知られる名教育家でもあります。

皇帝に愛され、一時代を築いた人物なのに、その曲は後世に残らなかった。それに対し、モーツァルトは音楽の素養のない神父でも分かる。そりゃあ、嫉妬に狂うわ( ¯−¯ )フッ


映画では、このサリエリが狂言回しとなり、神父に自分の過去を告解するような形で、モーツァルトを死に至らしめたのが自分であると語ります。実際に映画のような話は噂でしかなかったようですし、モーツァルトが亡くなったあと、レクイエムの初演を行ったのはサリエリだそうですよ。
でも、愛憎交じりのサリエリの見事な演技で、本当の話ではないかと信じてしまいそうですね。




劇中でサリエリがモーツァルトの曲を解説するんだけど、彼が他の誰よりもモーツァルトの才能を理解していたんだよね~。それ故に、自分以上に才能に溢れ、神に愛されたモーツァルトに対し、嫉妬に狂うわけです。



いやぁ、サリエリ役のF・マーレイ・エイブラハムは素晴らしいです。モーツァルトへの深い嫉妬や羨望が表情や演技に滲み出ています。


また、モーツァルト役のトム・ハルスも素晴らしかった。彼に指揮を指導したのはネヴィル・マリナーだそうですが、指揮をする姿が本当に様になっていましたよね。後半のどんどんやつれていく姿も、見ていて苦しいほどだった( ˘ ˘ )ウンウン




分かりますかね~。
モーツァルトの曲って、上がって下がるでしょ?
高低差のマジックというか、それがすごく高揚感を感じるんですよ。僕的に言えば、非常にロックっぽい( ¯−¯ )フッ


「後宮からの誘拐」
「フィガロの結婚」
「ドン・ジョヴァンニ」
「魔笛」

そして、未完の遺作「レクイエム(鎮魂歌)」

映画の中でハイライトが流れますが、それだけで、もう、曲の素晴らしさに酔いますよ。
大衆は理解しないけど、サリエリだけはその価値を理解した。そんな気持ちが痛いほど伝わります。作品賞をはじめ、アカデミー賞8部門受賞の、まさに傑作!何度でも鑑賞したい作品です。








ところで、ファルコの「ロック・ミー・アマデウス」って覚えてます?この映画観たら、無性に聴きたくなりました(笑)

ファルコって、オーストリア出身のミュージシャンで、「アトミック・ブロンド」で使われていたAfter The Fireの「Der Kommissar(秘密警察)」のオリジナルを書いたのが、このファルコなんですよ~。残念ながら、事故で亡くなり、すでに故人なんですが(T_T)