「キカイダー REBOOT」を観て来ました。
謎の特殊部隊に狙われる姉弟を守る為、アンドロイド、ジロー=キカイダーが頑張るお話。
インターネット上では、微妙な意見が多かったので、かなりハードル下げて観たせいか想像していたよりも、全然良くて、楽しめました。
リブート第一作目、挨拶代りの作品としては、十分に及第点だと思いました。
ストーリーも、アクションも、キャラクターのデザインもリファインされて、現代風にアレンジはされているんだけれど、体内に不完全な「良心回路」を埋め込まれたアンドロイドとして生まれて来たジローの苦悩、ミツコとジローのラブロマンス、ジローとマサルの友情、宿敵ハカイダーの存在（出来れば、アニキこと、水木一郎さんの「ハカイダーの歌」をバックで流してほしかった。）、ハンペンを演じた原田龍二さんのコミカルな演技、ギターの弾き語り、昭和版キカイダー・ジローを演じた伴大介さんの出演、電磁エンド、エンドロールに流れた昭和版「人造人間キカイダー」の映像＆主題歌「ゴーゴー・キカイダー」のリメイク、ザ・コレクターズの「ゴーゴー・キカイダーREBOOT 2014」（エンドロールの映像＆主題歌は、ひょっとして、井口昇監督の「電人ザボーガー」を意識したものかも？）などなど、昭和版「人造人間キカイダー」へのオマージュ＆リスペクトが、随所に、散りばめらえていたので、特撮ファンの僕は、ニヤリとしっぱなしでした。
物語面に関しては、中盤、会話劇中心の静かなシーンが多かったですが、ジローと姉弟との交流、やり取りが微笑ましかったり、ジーンと来たりと引込まれたので、それ程、退屈だとは思いませんでした。「YMO」や「ドリフ」はツボでした（笑）。
ただ、欲を言えば、もう少し、笑いやユーモアを取り入れて、もっと、楽しい作品にして頂きたかったですね。
アクション面に関しては、邦画の特撮ヒーロー作品としては、物凄くカッコ良かった！！！！！
序盤の屋上のヘリポートでの謎の特殊部隊＆巨大メカとのバトル、中盤のアンドロイド、マリとのバトル、そして、ラストバトルでの宿敵ハカイダーとのバトルと、見せ場が多くて、結構充実していたと思います。
「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」、「カンフー・ハッスル」、「マトリックス」など、CG、ワイヤー、スローモーションを駆使した、近年の香港クンフーアクションや洋画の格闘アクションを彷彿とさせるスタイリッシュで、超人的な技の数々は圧巻でした！！！！！
吹っ飛ばされて、壁や障害物が破壊されるアクションもド迫力！！！！！
バトルシーンが長くても、打撃技中心のバトルでも、観ていて飽きなかったのは、単なる、殴りありや蹴り合いじゃなくて、ローリングソバット、サイドキック、水面蹴りなどの華麗で多彩な足技、「導火線」でのドニー・イェンよろしくとばかりのジャーマン・スープレックス、ジャンピングニーパッド、ラリアートなどのプロレス技、連続バク転などのアクロバット、激しい突きの連打やハイキックなどの空手技、MMA（総合格闘技）的な強烈なパンチ、マウントポジションからのパウンド、XMA（エクストリーム・マーシャルアーツ）的な回転系やジャンプ系のアクロバティックな技など、立ち回りの中に、色々なタイプの技が取り入れられていて、観ている側を飽きさせないようにと、アクションに色々とアイディアや工夫が施されていたので、観ていて、単調だとは思いませんでしたし、古臭いとも思いませんでした。
なので、長丁場のラストバトルも、最後まで飽きずに楽しめました。
出来れば、大車輪投げやキカイダースパークも、取り入れてほしかったですね。
続編を匂わすエンディングでしたが、もし続編が制作されたなら、「キカイダーREBOOT」の本当の評価が問われるのは、第二作目からだと思います。
未だ登場していないキャラクターも沢山います。キカイダー01、ビジンダー、ワルダー、オレンジアント、ブルスコング、カイメングリーンなどのダークロボット、アンドロイドマン、ギルハカイダー、ハカイダー四人衆、ガッタイダーなどなど。
あと、サイドマシーン・・・。
もし、これらのキャラクターが登場してくれたら、物語が更に盛り上がり、きっと、賑々しくて、激しいアクション、バトルが展開されるのではと思います。まだまだ、作品に対して、沢山要望があるので、個人的には、続編を熱望致します。
もし、続編が制作されるなら、是非次回作では、「チェンジ！スイッチオン、ワン、ツー、スリー！」と言う掛け声と共に、変身ポーズをバッチリと、カッコ良く決めて、変身してほしいですね。
小声で、「スイッチオン」だけでは、物足りませんからね。
やっぱり、特撮ヒーローは、変身してナンボだと思うので・・・。
個人的な意見ですけども。
今後の期待を込めて、満足度は甘目で行きます♪
