カテリーナ

ソロモンの偽証 後篇・裁判のカテリーナのレビュー・感想・評価

4.5

前編に引き続き鑑賞

大満足でした
原作の良さを損なう事なく学校内裁判は
結末を迎えました
勿論原作のままでは無い終わり方でしたが
原作の宮部みゆきが描きたかった偽証という行為がもたらす意味 人間の尊厳をいとも簡単に踏み潰す者への憤怒
翻弄される純真な心 言葉のナイフによって
切り裂かれる心
宮部みゆきが数々の作品を通して訴え続けるテーマが監督にも届いてたと見終わって
感じました
成島組の面々は並々ならぬ意気込みを持って映画化に臨んだと耳にしましたがその想いは空回りせずとても好意的に反映されていると思いました

敬愛する宮部みゆき氏が社会や世間に対して抱いてる嫌悪や憤りが自分と同じ所だった事が一度や二度ではありませんので
心の底で対象とされる者に対する憤りがぶすぶすと燻りやがて大きな炎となって私自身の身体を焼き尽くすのです
そうして燃えカスとなった後
少しずつ再生されてまた元に戻り
私という人間が形成されていくのです
そうやって宮部みゆき氏の本を読み続けています
彼女の傑作『龍は眠る』『模倣犯』『魔術はささやく』『理由』『火車』
『クロスファイア』などに特に共感しました 今作の原作を読んでいなくて『ソロモンの偽証』の映画に共感したら是非原作を読む事をお勧めします
より深くキャラクターの命の輝きを見る事ができます。この本の中に確かに
藤野涼子や柏木卓也が息づいているのです。