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誘拐の掟のさんぴんのレビュー・感想・評価

誘拐の掟(2014年製作の映画)
3.0
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#映画備忘録 #20200503
#誘拐の掟
監督脚本/スコット・フランク
#AWalkAmongtheTombstones
2014/アメリカ/114分
#Netflix
#映画部 #映画好きな人と繋がりたい
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1976年から始まった、ローレンス・ブロックの
マット・スカダーシリーズの
10作目、「獣たちの墓場」の映画化。
監督はウルヴァリンSAMURAI、
マイノリティ・リポートで脚本
だったスコット・フランク。
麻薬仲買人の身内だけを狙う
誘拐犯をリーアム・ニーソンが
追い詰めていくお話。近年の
リーアムのフィルモグラフィが
96時間をはじめ、とにかく強い
おじさんが多かったのに対して、
本作ではノワール雰囲気のハードボイルド。
無双シリーズも好きなんだけど、
やっぱりリーアム・ニーソンは
これくらいのノワールっぽい映画の
方が似合ってる気がするなー。
特に2009年に奥さん亡くした時に
すごいやつれてたのを見てから、
過去に何か負の記憶を抱えて、
今では何かに依存している役柄が
リーアム・ニーソンの実人生とも
被っててすごい深くみえるのよ。
.
今回の主人公は元警官の私立探偵。
過去のある出来事がきっかけで
警官を辞職し、私立探偵をしながら
アルコール依存症から脱する会に
毎週参加している役。
正直、本作はもうこの辺の哀愁
溢れるリーアム・ニーソンをただ
ひたすらに愛でるための映画。
劇内は、リーアム・ニーソンの
回想シーン以外はほぼ曇り空か雨。
昼間のシーンよりも夜のシーンが多め。
そういう暗い雰囲気をバックに映る
リーアム・ニーソンの八の字眉毛。
いつもどこか困り顔のリーアム。
もう最高です。この映画の主役は
この人以外いない!って思える笑
.
対してお話はどうなのかっていうと
こっちも悪くない。むしろ、最近の
話<アクションが多かったリーアムを
振り返ると全然しっかりしてる。
小説10作目をベースにしてる割には
主人公の過去とかもすっきり説明
してくれるしスムーズに入れる。
今回相棒となる黒人少年のTJに
なんでそんなに同情的なんだろうか
っていうのは薄く気になるけど笑
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今回それほど強すぎないってのも
すごく良かったな~と。
犯人と対峙して結局無敵ならいつもの
リーアム・ニーソン映画じゃんって
思うけど、今回は程よく弱い笑
階段でずっこけたりするしね笑
一見ハードボイルドなんだけども
どこかおちゃめさが残ってるのも
リーアム・ニーソンらしい笑
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ドカンと盛り上がることもなく、
淡々と謎解きして、淡々と終わる映画。
狼の死刑宣告とか好きな人は好きかも。
私はすごい好きな映画です。オススメ。
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