群青

ジョン・ウィックの群青のレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.5
Part3のための復習。


2015年に観た時は劇場鑑賞28作目。
字幕で。


殺し屋たちの世界のルール、元最強クラスの殺し屋という設定、敵のスタイリッシュな倒し方、バラエティに富んだ武器使用、グラフィカルな色彩のクラブ。
全てがフェティッシュで好きな人はとことん好きになれる世界観の作品。
かくいう私もその世界観にハマった人だ。
要はカッコいい!ロマン!


殺しの世界のルールは設定がクール。
彼らだけで使えるコイン、殺し屋専用のホテルに特殊清掃員。
コインはお札のような薄いモノではない。物質的な重みがある。そのため彼が殺し屋稼業に戻るための準備の際、箱の中に大量のコインが見えると、たくさんの仕事を成し遂げてきたんだ…と視覚的にわかる。
あとなんだ。何か払う時、お札よりコインの方が何かいいじゃん?笑 かっけえじゃん?笑


元最強だったという設定は敵が説明してくれるのが良い。
今回の発端はマフィアのドラ息子が彼の犬を殺し車を奪ったこと。ドラ息子にしてみればやってやったぜという感覚だが、それを嗜めるマフィアボス。お前は全て間違っている、どんだけのことをしてくれたんだ…と半ば諦めたように息子に説明する。

しかも主人公ジョンは行くところどこでも、待ってました!と言ってくれる人がいて、彼が単に強いだけじゃないのがわかるのが良い。


アクションはハッキリ言ってすごい。
銃を撃って敵が倒れ込んで再起不能になったような気がするが、そこから必ず追加でヘッドショットをキメる。
足→体→頭。どっか→頭。銃声が必ず2発か3発でパン!パン!と小気味よく響く。彼は殺しで音楽を奏でるのだ。さすが元プロの殺し屋!カッコいい!

近接格闘になっても柔術みたいにまず投げ飛ばすか関節決めるかして行動不能にし、そこからのヘッドショット。惚れ惚れするわ〜笑
しかし久しぶりの殺し屋復帰なのか、意外とやられるシーンも多い。ロバート・マッコール(イコライザー)とジェイソン・ボーン(ボーンシリーズ)を足して二で割った感じ。
セガールみたいな無双を期待すると違うかも?

銃はいろんなものを使ってくれて楽しい。後半に使ってた銃が個人的に好き。ケルテックksgというショットガンらしい。銃には興味のない自分でもワクワクしたなぁ。
リロードもちゃんとやるしそのリロードの所作すらかっこいい。


ストーリーは小難しいことは考えず一直線なので楽。思う存分ジョン・ウィックの殺戮を楽しめる笑
ただし、飼い犬の死が物語の発端となるのでそこを観たくない人は要注意。
人が死んでもそいつらは悪者だし何とも思わないが犬とか動物がやられるのは悲しいってよくあるよね笑
海外のあるサイトでは犬が死ぬシーンの有無によって検索フィルターを設けているのがあるくらい。

ストーリーに乗れればあとは1から10までアクションの連続。こんなに楽しく見応えのあるアクションはなかなか無い。
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