ふたば三十郎

ジョン・ウィックのふたば三十郎のレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.3
結婚して殺し屋稼業から足を洗ったジョン・ウィックが、再び銃を手に取り立ち上がるー

てっきり妻が殺されての復讐劇かと思ってたら、奥さんはあっさり病死して、その奥さんからの最後のプレゼントである“仔犬”が殺された事で怒り心頭!
残されたキアヌがたったひとり組織相手に暴れまわるって展開がいいね。

犬の仇討ちかよ!とツッコミながらも、奥さんに代わる“日常”が失われたら、結果“非日常”しか残らないってのは解るし、何より粋でいい。

残念なのは仔犬とのシーンが短すぎること。
もっと仔犬とたわむれるキアヌが見たかった(笑)

奥さんからの手紙に涙し、最初に仔犬を抱き上げるキアヌの演技が良くって、おっさん的には『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレックに匹敵する男の哀愁があったと思う、あそこだけは。
まあキアヌは今後もアカデミー賞とは無縁だろうけど(笑)

全米でスマッシュヒット、キアヌ復活と言われる本作だが、まあ『ザ・コンサルタント』同様、肩の力を抜いて気楽に観れる娯楽作。
☆☆☆★