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ハッピーエンドが書けるまでのpuppyのレビュー・感想・評価

4.6
ライトだけどヘビー。
でもとてもとても良い映画。久しぶりに出会えた。
家族ものなんだけど、ひとりひとりの境遇や考え方個性が全く違っていてそれが面白い。軽い伏線みたいのがあってそれが綺麗に回収されていくのが面白い。両親の「約束」とか。サマンサの彼のルーが本当に良いキャラしてる。サマンサに必要なものをカバーしてくれる存在。
元夫婦のクリスマスショッピングの様子はとても美しかったなあ。ケイトを助けに行くシーン、車に家族で乗り込むところとか、とても感動した。そして弟を抑えろって指示に従うサマンサが可愛い。偉い。
あのシーンのおかげであの家族は一緒にいるべきなんだと確信できた。過去に何があっても、このシーンがすべでだった気がする。母親のことで自暴自棄になってたサマンサ、「脳に腫瘍でも?」ってジョークみたいに言ったシーンは詳細を知らないままでもぞっとした。ルイスの表情が絶妙に良い演技をしてる。そのあとすぐに説明でおしゃべりになるところとか、サマンサも「やばい」って思ったのかな、言っちゃダメなジョーク?言い回し?ってほんとは分かってたんだと思う。だからこそ事実を知ったときすぐに謝れた、覚えてた。本当は良い子だってわかった。
母親にわざと冷たくするシーンも、リリーコリンズうまいなあと思う。ひとりひとりの境遇や立場が違うからこそ見直すたび深い作品だと思った。
今の時期にもぴったりの、とても考えさせられる素敵な作品。私はとても好き。
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