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ワンダー 君は太陽のpuppyのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
5.0
ハラハラドキドキは少ない。心温まる作品。その感じがとても好きだった。

わたしには、生まれつき少しだけ人とちがう弟がいる。だから、きっと共感することが多いと思った。
でもだからこそ、見れずに何年も過ごした。

今ようやく見ることができて、お家時間に感謝した。心の底から見れてよかった。

ワンダーは特別ではない。私たちと同じ。彼は特別ポジティブでもとびきりコミュ力に長けてるわけでもない。
自らの発想力で困難を乗り越えるわけではない。同じように苦しむ。傷つくし悩む。
それがよかった。
ワンダーは特別ではない。
あの映画に出ているみんなが主人公で、ひとりひとりにヒューチャーしてくれるのもよかった。
やっぱりViaの気持ちは痛いほど分かったし、Viaのあたたかさもとても伝わった。オリヴィアの優しさも。
ジャックもサマーも良い子だったなあ。校長先生も最高。
ジャックの母親の「アイスクリーム屋さんで見た子よ」ってシーンがとても胸にきた。ジャックの優しさがよく出ているシーンだった。
優しいからオギーとつるむのではない。彼が賢くひょうきんで楽しく、才能に溢れていて
なにより「自分たちと同じ」であることが彼の何よりの魅力だった。
最後にオギーが話していたけど「人を労われ。みんな闘っている」(正確には先生が教えてくれた格言)
みんな見えてないだけで違っていて闘っている。だからオギーに惹かれる。彼がどんなに一生懸命生きてるか共感してる。
自分も同じなんだって本当は思っている。

見ただけで違ってる人はたくさんいて
差別するのは簡単で
どこかでそれが当然のように染み付いていて
だけどそれは相手をよく知らないからなんだ。知りたかったらやることは一つ。よく見ること。
じろじろ奇妙に見られるのは気分が悪い。辛いしいたたまれない。だけどオギーは投げやりにだけど何度もこう感じていた「好きなだけ見て」
好奇な視線は傷つくけど
よく見ていたら相手のことが分かる。
傷つくけど、見られるのはチャンスかも。
オギーは自身の魅力で未来を変えた。
‪「心は人の未来を示す地図で顔は人の過去を示す地図‬」
この映画には覚えていたくなるセリフがたくさんあったけど
そのセリフにはちゃんとオギーが物語を進められたヒントがたくさん隠れていた。

私たちが生きていくのに対してもそうだから
忘れないようにメモしておく。


‪「孤立してもお前は1人じゃない」‬
‪「辛いときは楽しい空想をして」‬
「人を労われみんなも闘っている‬
‪相手を知りたかったらやることは一つ‬
‪よく見ること‬」
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