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ビッグ・アイズのしおえもんGoGoのネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ティムバートンだけど、色合いが割とナチュラルで見やすい。

途中からとにかく夫のウォルターの虚栄心や嘘つきぶり、マーガレットに対する言動にイライライライラ。そして言いなりになるマーガレットにも存分にフラストレーションが溜まったところで、ビッグアイズじゃない絵を画廊に掛けたらいきなりセクハラされて、女性の描いた絵では売れないという事実が突きつけられる。あの時代に、暴力的な夫に虐げられ、働いた経験すらほとんどないマーガレットには言いなりになるしか術がなかったのだろう。
法廷でもウォルターの行動など、滑稽すぎて逆に怖くなった。しかも死ぬまであの絵は自分が描いたと主張していたらしいので、もはや彼の中では事実だったのだろうか。

途中までの虚ろで怯えたようなマーガレットが初めて真実を口にしたときの安ど感と、それ以降は自信に満ち溢れた堂々たる姿に変わる様子が爽快で、何度か必死に勇気を振り絞るときに、後ろに座った娘の手を握るシーンが良かった。
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