踊る猫

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪いの踊る猫のレビュー・感想・評価

4.2
ここまで来ると、今までの『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』を観ていない人間にはついて行けないかな。今回はアシスタントの市川が健闘している。ファンなら堪らないだろう。前作で発揮された長時間をワンカットに見せ掛ける処理などが為されていたと比較してしまうと、やや見劣りがする(いや相当に長回しのトリックは行われているのだが、前作ほどのぶっ飛び具合はない)。とは言えつまらないわけではない。ここまで来るとホラーというよりエンターテイメントとか、超能力バトルとかそういう劇画的な世界になって来ていて、そういうのが個人的に苦手なのでそれも点を低くさせてしまった原因なのかもしれない(つまり、私の好みの問題が多分に反映している)。第一話の登場人物や小道具があんな活きた形で現れるのか、と、伏線の収拾にも感心した。工藤ディレクターの過去が明らかになるらしい「劇場版」を観たい。それにしても白石監督は解説で「キチガイ」を言い過ぎでは。大丈夫なのかな。
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