橘

テロ、ライブの橘のネタバレレビュー・内容・結末

テロ、ライブ(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ここまでやっても国から誠実さは引き出されない、という虚しさが残ります。ここまでやらないと下々の声は聞こえないんだろうけど…わたしがハ・ジョンウでもピッてするわ。。

テロリストと始終交渉してるキャスターのユン・ヨンファも大概な利己主義だし、放送局の上司は視聴率の為に他局にユン・ヨンファを売ったりして問題外だし、大統領は来ない上にユン・ヨンファを収賄で逮捕することで今回のテロから国民の目を逸らせようとしてるな……とだいたいの登場人物がダメ。
テロリズムとは交渉しない、のは当たり前だけれど…………「大事な人が見殺しにされようとしている」のは自分自身の命がかかってるよりつらい。しかもそれを目の当たりにせねばならないし。
ハ・ジョンウ上手いな…焦燥感と、だんだん考え方変わっていくのがちゃんとわかります。一応キャスターとしては優秀だったんだなというユン・ヨンファ像に説得力ありました。だいたいの画面にハ・ジョンウしかいないので引っ張られます。上司に電話かけにいく最初の方のシーン以外はずっとスタジオにいるし凄い。

予想の斜め上な結末でした。勝手に、犯人も捕まるけどハ・ジョンウも破滅して終わりかと思ってたら放送局ごと。隣のビルが倒れてくるの、いやいや……………
あの上司も倒壊に巻き込まれていますように。なんなら大統領も巻き込まれてていい。最初の方でスタジオから追い出したラジオ番組のスタッフは助かっててほしい。すまない。
橘