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劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンスのkanegoneのレビュー・感想・評価

3.9
ムーミンの家って、屋内に果樹が植えてあるんですね。その樹にハンモックがかかっていて、床には数枚の落ち葉があって、、

これが憧れのスローライフ?

と思いきや、すかさずフローレン(主人公ムーミンの彼女的なムーミン種族)が、雑誌を見ながら

「みんなちょっと聞いて!南のビーチでは、映画スターや貴族たちが、日差しの降り注ぐテラスで、バラに囲まれながら、シャンパンを飲むんですってよ!?」

これを聞いたムーミンパパ、すかさず

「バラに囲まれてシャンパンか。。
カジノ、ギャンブル、音楽、、、そして貴族!!」

かくしてスナフキンを除く主要メンバーは、小さなボートで巨大な波を超えながら、リビエラ(地中海リゾート)へと旅立ったのでした。

けっこう俗物なんだよね、ムーミン谷のみんなって(笑)

でも、だからこそ、身近な問題の解決につながるようなヒントが詰まってる。

私たちが困ったり、悩んだりすることをムーミン谷ではどう扱っているか?を見られるのが幸せ。

ちなみに、スナフキンがリゾートに行かなかった理由は「釣り竿の修理があるから」だったけど、一年中そればっかりじゃつまんない。たまにはパーッとはしゃぎたいもの。

ムーミンたちのはしゃいでる姿を見ながら、私は心にこびりついたコスパ病を治療されているかのような気持ちになったのでした。

私たちは、買っただけでろくにやってなかったドラクエを起動する前に、この夏いちばん不毛な確認だと知りながら現在の売価を検索し、「買った時よりも3000円も下がってる!?」なんてことを悔やむために生きてるわけではありません。

気の向いた休日にドラクエをやり、観たい映画を観て、楽しむ。
飽きたフルグラを買うのは止めて、たまにはごろっとグラノーラ三種の大豆、を買い「ちょっと高いけどこれ美味しいな」と、喜ぶ。
そうやって手に入れた心の余裕を生かして、家族や友人、同僚にあたたかい声かけをして、喜ばれる。

そういう人生を歩みたいものです。

この劇場版は、テレビシリーズと同じ声優さん達なので声もバッチリ。
画質はテレビシリーズよりもだいぶ良質で、満足度高いです。

いいもん見たわ。
しかしムーミン見てると、バーバパパも見たくなってくるなぁ。
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